こんにちは、okeydon（桶井 道/おけいどん）です。
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人間は歳を取ります。人間には寿命があります。親はいつまでも元気とは限りません。
あなたは、親の介護を経験されたことはありますか？経験せずとも、何か準備などされていますか？資産形成や人脈作り、セーフティネットの仕組みの勉強などですね。
僕okeydonは、親の介護を経験しました。
この記事では、僕okeydonの介護経験とセーフティネット、FI(financial independence)について記述します。
まず初めに、介護における金銭的なセーフティネットは、自身の傷病のそれに比べると、非常に限定的であることをご存知でしょうか？介護では、お金と仕事の問題が重くのしかかります。
◆傷病休職の場合のセーフティネットは充実
先に、傷病で休む場合から解説します。
自身の傷病により、会社を休む場合、まずは労基法に基づく有給休暇があります。そして、法律の枠外で、企業により積立有給休暇があります。長くお勤めであれば、これらで半年間程度は、給料も賞与もMAXで支給されます。
さらに、これに続いて、健康保険から傷病手当金が支給されます。ざっくり、月給の2/3程度が1.5年間にわたり支給されて、しかも非課税扱いです。
従いまして、自身の傷病により会社を休んでも、1.5年〜2年間ほどは収入が途切れることはありません。充実しているように思います。
◆介護休職のセーフティネットは限定的
続いて、介護休職の場合はどうか？
有給休暇と積立有給休暇については、傷病休職と同じです。
異なるのはそのあとです。
まず初めに、健康保険の制度はありません。傷病手当金は扶養家族については対象外です。本人の傷病時のみです。
では他に何が？
雇用保険から、介護休業給付金が支給されます。ざっくりですが、傷病手当金と似たように月給の2/3が支給されて、非課税です。しかしながら、期間はたったの3ヶ月のみ。
従いまして、介護休職する場合、収入があるのは、有給休暇+積立有給+介護休業給付金3ヶ月のみ、9ヶ月程度となります。非常に厳しいと思います。
◆僕okeydonの介護経験
・どんな日々だったか
僕okeydonは、親の介護を経験しました。
自身も内臓に持病があることは、このブログでも、拙著でも書いてきました通りですが、その持病の具合が悪いときに重なりました。
親は比較的早く回復してくれましたので、なんとか持った、いえ、持たせたようなものです。
介護の内容としては、トイレや入浴の付き添い、通院付き添い、リハビリ付き添い、話し相手、健康管理、薬剤師さんへの健康相談、服薬管理、食生活の見守りなど多岐に渡りました。これに、家事全般が加わってきます。
あとは、症状や回復具合を見ながら、適した病院探しもしました。結局、3つの病院にお世話になりました。
ときには、自分がおかしくなりそうなこともあり、人生の底を味わったと言えます。
・FIに支えられた
しかしながら、僕okeydonは、まだアーリーリタイアはしていませんでしたが、すでにFI(financial independence)しており、お金の心配がなかったことが不幸中の幸いでした。
ここに、労働もトッピングされていると、完全な詰んでいたことでしょう。介護、リハビリ期間はがっつり休職しました。
また、もしも、老々介護させていたとしたら、両親ともに相当キツくて、両親が詰んでいたかもしれません。それをさせなくて本当に良かったと思います。
・人脈にも助けられた
あと、助かったことは、親の後輩が週に一度遊びに来てくださったことですね。その方とは僕自身も親しくさせて頂いており、携帯電話番号を知っていて、まれではありますが電話できる間柄です。
その方がご来訪くださっている間、僕は昼寝して体力を回復させたり、カフェで一服してリラックスしたり、心身を解放できました。
のちに、その方には、僕が本気で美味しいと思う和菓子をお持ちしたり、マスクがないときにマスクを送るなど、しっかりと恩返しはしております。
また、僕の内臓の持病を長年診てくださる主治医にもたくさんアドバイスを頂きました。あのときは、毎週のように通ってましたね。体調も気持ちもどん底の時には週に2度行ったこともありました。
とにかく、介護も家事も100点満点を目指さないよう言われましたね。明日でいいことは明日に回すんです。あとは、家政婦に頼ること(最終的に利用しませんでした)、病院を頼ること、出前を使うことなど、自分だけで介護や家事をしようとせずに人に頼ることも、サービスを利用することも教わりました。僕が倒れたら介護も家事も回らなくなりますから、まずは自分を守ること、これです。
主治医には自分の身体のことを超えて、介護のアドバイスをたくさん頂きました。主治医としては「それは専門外です」「担当外です」とも言えるのですが、本当に親身に相談に乗ってくださいました。お陰様で介護で陥りがちな孤立にはならずに済みました。
主治医とは、今では、診察室で投資話もする間柄です。ポートフォリオ上位に、TSMCおよびASMLをお持ちなのは、僕の影響でしょうか。
・介護もリハビリ補助も家事もやり切った
このように、介護にも、リハビリにも、家事にも、向き合えて、本当に良かったです。親は、若干の後遺症があるのかもしれませんが(後遺症なのか、老化現象かどうかは分かりません)、ほぼ元通り元気になってくれました。そして、僕okeydonは、介護にも、リハビリにも、家事にも、後悔は一切ありません。やり切ったと思います。
◆今は見守り生活
介護も、リハビリも終わりましたが、今は見守り生活です。健康管理、薬剤師さんへの健康相談、服薬管理、食生活の見守りなど。各種、営業電話や訪問販売・勧誘にも目を見張らせています。
両親ともに、それなりの年齢になりましたから、親子の役割を入れ替えて、しっかりと返していきたいと思っています。
◆まとめ
介護、もしくは親が老いて見守りや援助が必要なときは誰にでも必ず来ます。
例えば、日常生活においても、火の消し忘れ、詐欺電話などの危険もあります。金融商品、リフォーム、不用品買取などの営業電話や訪問もあり、その全てがまともな業者とも限りません。最近では、アポ電強盗なるものもあります。
老々介護、老々生活では、すべてに対応するのは限界があると思うのです。それを見ぬふりしてはいけないと思います。
いざと言うときは、援助できる体制(それは資金面、環境面などいろんな意味で)を整えることが大切だと思います。自分で介護せずとも、施設や病院を探すこと、せめて入院や入所には付き添い、数ヶ月間はそばにいることなどですね。
人間は必ず歳を取ります。人間には寿命があります。ご自身も若い頃に比べると回復力がなくなった、体力や気力が衰えたと感じられることがあると思います。親世代となるとそれが顕著でしょう。親はいつまでも元気とは限りません。むしろ、そうでないことが現実なのです。
「まさか」が起こると、あなたはどう動きますか？そうなる前に、どう準備されますか？
結局は、お金が選択肢になります。次に人脈です。あと大切なことは、親との日頃からのコミュニケーションですね。僕は、自身が介護を経験して、そう強く思いました。
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