こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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私の父は難病です。遡りますと、昔からいろんな病気を患い、幾度も入院・手術・救急搬送を経験しています。
母はがんサバイバーで呼吸器疾患、不整脈、脳の血管にも小さな爆弾を抱えています。
私は、2020年秋にFIREする少し前から、父の介護をしています。初めは要介護2の判定でしたが、要介護度は進み、要介護5です。
母も介護や看護が必要な時期がありました。今も見守りが必要ですし、ときに体調を崩すことがあり看護します。
どこまでが介護ではなくて、どこからが介護かの境目は難しいですが、FIRE以前から両親の「お手伝い」や「見守り」はしていました。父の自宅介護は3.5年間にわたり続けていました。
ところが、父の病状は進み介護負担は日に日に増して、長い介護生活の疲れもあり、昨年は私が体調を悪くしました。体調を騙し騙し、自宅介護を継続していましたが、母の不調が重なると、1:2で介護・看病・見守り・家事となります。通院の付き添いも入ってきます。そこに、限界を感じました。
「したい介護」と「できる介護」に乖離が出たことを自覚しました。
そのときに、運よく、自宅から徒歩圏内の「小規模多機能(介護施設)」に空きが出て、契約したことで救われました。少し大袈裟な表現かもしれませんが、最後の力を振り絞って、探し当て、契約したともいえます。
父には、昨年の11月に「ショートステイ」を「体験」して慣れてもらい、12月よりロング「ショートステイ」利用しています。そして、ときどき自宅に帰り自宅介護をするという、新しい介護の形に変えました。
これまで、自分が担ってきた、入浴介助、排便介助などの「介護」は、全面的にプロにお任せすることにしました。よって、自宅に帰る前に、排便や入浴は済ませてもらっています。
私が担うのは「団欒(だんらん)」です。団欒だけは、介護士さんにはできないタスクです。家族だからこそできる、家族にしかできないものです。隣で同じテレビを見る、同じおやつを食べる、ただ隣にいて同じ空気を吸う...それは家族だからこそ意味のあるものになります。
また、髭剃りなど、体力的にキツくなく、介護士ではない私がしても危険ではないことは、引き続き担います。スキンシップとなり、これも家族がすることに意味があると感じます。
そして、小規模多機能には毎週必ず面会に訪れて、父が好きなおやつを持参します。ときには、お寿司も。これも、家族だからできることです。
「介護シフト」の模索は続きます。意識することは、3つ。
(1)「したい介護」と「できる介護」の差、無理しない
(2)「介護」の多くを介護士さんにお任せして、私は家族にしかできない「団欒」をする
(3)髭剃りなど、負担の少ないことは自らして、スキンシップする
こうした介護ができるのは、投資してきたお陰です。FIREしたからこそ。親孝行になったと思います。
人生に「まさか」は起こります。国の統計によりますと、介護だけとっても、75歳以上の高齢者が要支援or要介護になる可能性は三人にひとりです。両親ベース、義父母も含めると、ほぼ誰にでも起こることが分かります。
そのとき、あなたはどうしますか?
人生設計や資金計画に親の介護も入れる時代だと、私は自分の経験からも強く思います。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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