こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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この記事では、知らず知らずのうちに増える介護負担について、実体験をもとに書きます。介護の現実を、介護されている皆さん、介護予備軍の皆さんに共有します。
先に、背景から書きます。僕の父は、難病と心臓病を患っています。母は癌サバイバーです。ゆえに、僕は両親の介護、見守り、健康管理と家事を担っています。母は癌サバイバーですが年齢のわりに元気で、僕と父の介護や家事を分担しています。
父の介護は、本格的になってから3年目になりました。身体の自由が狭まり、認知機能も衰えています。よって、介護は項目が徐々に増えていきます。
着替え(×2度)、皮膚薬を塗る(×2度)、歯磨き+口内清掃(×3度)、ベッド清掃(尿もれ吸収シートの取り替え)、食べやすい食事(×2〜3度)、食事見守り(×2〜3度)、服薬介助(×3度)、リハビリ付き添い、適時水分補給、入浴介助...日々のルーティンだけでも、これだけあります。名前のない介護事項もあります。
週に2度ほどの排便介助(失敗するとシャワーや着替えなど仕事が増えます)、週2度ほど髭剃り、最低でも月1度は介護用品の買い出し、月に1度程度の手足の爪切り、通院付き添い、代理通院、代理で服薬指導を受ける、ケアマネさんとの連絡...週単位から月単位のルーティンもあります。
また、深夜に物音がすると気になります。寝室まで確認に行くこともあります。
年単位の仕事として、役所の手続きや確定申告などもあります。
初めは少なかった介護項目も、気づけば多岐に渡ります。徐々に増えるので、負担が増えていることに気付きにくいんです。そして、ここにあげたのは父のことであり、ほかに母のこと、家事もあります。
「桶井 道さん、自分が思う以上に介護を頑張っているし、自分が思う以上に負担が掛かっています。物音とか敏感になって、常に気を張っていて、疲れますよ。そろそろ、外の人を入れましょう。」、自身の消化器内科の主治医からも、かかりつけ薬剤師からも、同じことを言われました。
さらに、久々に会った親戚から「道くん、疲れた顔してる」とも。
そして、自分自身も気がついていました。持病(内臓)の症状が明らかに出ており、体調が限界でした。加えて、思考もネガティブな傾向になりました。ここで動かねば、「介護うつ」のリスクあり...と自覚しました。
介護はひとつひとつは数分から数十分で終わります。だから、まだまだできる、大丈夫...と思いがちです。しかし、実は大きく負担が掛かっています。何もしていないようで、音に敏感になり、いつも気に掛けている...この「緊張感の持続」が意外と消耗するのです。
自分の身体や心の状態に、自分では気が付きにくいケースもありますので、客観視してくれる存在を持つことも大事です。僕の場合は、それが自分の主治医(消化器内科)だったり掛かりつけ薬剤師だったりします。
介護は頑張ったらダメです。
(介護している人に、頑張って...と言うのも絶対にダメです。はっきり言って最悪です。メンタルにキツく響くんです。)
自分が元気でいないと介護はできません。自分が元気でいられる範囲の介護を前提に、専門家の力を借りることが大切です。
というわけで、桶井家は「ライフシフト」ならぬ「介護シフト」します。ケアマネさんと相談しながら、新しい介護の姿を模索します。
介護されている皆さん、どうか無理なさらないでください。
今日も何事にも適温でまいりましょう。介護も適温で。
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