こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
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10月23日、カナダ通信大手BCEの株価が4.26%も急落しました。BCEは、僕okeydonが投資を検討している銘柄で、弊ブログで銘柄分析記事を掲載したことがあります（文末にリンクを貼ります。）。
今回の株価急落のトリガーは、同業のロジャースの決算発表です。
10月23日に、ロジャーズは、第3四半期決算発表をしました。
ロジャーズはカナダの通信大手で、携帯電話事業、ケーブルテレビ、その他の通信、マスメディアの分野で事業を展開しており、BCEと似たような事業ポートフォリオを有します。
ロジャースは、今回の決算発表で、通期の収益ガイダンスを下方修正しました。具体的には、調整済みEBITDAの予測を、従来の7〜9%増から3〜5%増に下方修正しています。
下方修正の理由は、「顧客の新しい無制限データプランへの移行が予想より早いためデータ超過収益が減少している、激しい競争環境によるワイヤレス機器収益の減少している。」としています。
どういうことか？これは2019年の初めまで遡ります。カナダ通信大手3社、ロジャース、BCE、テルスは、「月額75ドルから無制限のデータを顧客に提供する計画」を発表しました。これは、10GBのデータにフルスピードでアクセスでき、10GBを超過すると追加料金なしで低速でのアクセスが可能というものです。この無制限のデータプランの導入は、3社にとって収益減になるものです。顧客がこのプランに切り替えると、これまで発生していた超過料金を失うからです。ロジャースでは、この超過料金はワイヤレス事業におき利益の5％を占めています。
ロジャースによると、同社顧客の多くがこのプランに移行しており、その数は同社予想の3倍にも達しているとのことです。
10月23日、ロジャースのこの決算発表を受けて、NY証券取引所で通信各社の株価が反応しました。ロジャースは実に7.94%も下落しました。BCEは4.26%下落、テルスは4.21％下落となりました。その後、24日には、ロジャース1.13%下落、BCE0.15%下落、テルス0.29%上昇、25日には、ロジャース1.41%上昇、BCE0.02%上昇、テルス0.26%上昇となっています。
この無制限データプランの導入は、通信各社の収益に影響するため、この先も株価を左右する可能性があります。
その根拠は、この無制限データプラン導入を起因とする通信企業の株価下落が、アメリカでも発生したことです。2017年に、ベライゾン、AT&T、スプリントは無制限データプランに苦しみました。このとき、通信各社の株価は、20〜40%も下落しました。株価が戻るのに1年を要しました。
また、日本でも2018年に似たようなことがありました。それは無制限データプランの導入ではありませんでしたが、菅官房長官による通信料金値下げ要請(圧力)がありました。それによりNTTドコモの株価は急落しましたが、元の水準に戻るのに1年を要しました。
同じことがカナダで起こるかもしれません。従いまして、カナダ通信企業への投資はしばらく様子見した方がベターと言えます。株価が下げるには必ず理由があります。高配当株の株価が下がった、利回りが上がったからと言って、すぐに飛びつくと火傷する恐れがあります。買付は慎重に行きたいところです。
僕okeydonは、まずはBCEが10月31日に発表する第3四半期決算に注目したいと思います。続いて、テルスが11月上旬に発表する同決算も確認します。BCEの買付は、タイミングを慎重にはかる姿勢で挑みたいと思います。
投資判断は自己責任にてお願い致します。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
関連記事です。
カナダ通信大手BCEの銘柄分析
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