こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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NTTが、昨日、2023年3月期の決算発表を行いました。この記事では、概略を書きます。
◆2022年度(2023年3月期)概況
(NTTの決算資料より引用。以下同様)
営業収益(売上にあたる)は13兆1362億円(前期比+8.1%)、営業利益は1兆8290億円(同+3.4%)、当期利益は1兆2131億円(同+2.7%)と、増収増益です。
営業収益、営業利益、当期利益のすべてが過去最高を更新しています。
◆2023年度(2024年3月期)の業績予想
営業収益予想 13兆600億円(前期比-0.58%)
営業利益予想 1兆9500億円(同+6.62%)
当期利益予想 1兆2550億円(同+3.45%)
EPS予想 370円(同+6.32%)
減収増益の予想ですが、営業収益の減少は誤差の範囲です。対して営業利益は+6.62%と、それなりに上がります。当期利益も+3.45%上がります。EPSも+6.32%としっかり上げてます。
◆新・中期経営計画
「継続的な増配の実施を基本的な考え方とする」とあります。言葉は違えど、累進配当政策ということになりますね。
◆株主還元
2024年3月期の配当予想を、5円増配の125円としています。EPS予想は370円ですので、配当性向は33.8%となります(2023年3月期は34.5%、2022年3月期は34.9%)。13期連続増配は評価できます。
自社株買いの発表はありませんでした。
増配が5円に留まり、自社株買いの発表なし。高配当株の増配や自社株買いの発表が相次ぐなか、寂しい内容に感じます。この決算発表を受け、株価は下落しました。
EPS予想が370円であり、2022年3月期の配当性向34.9%と掛け合わせると、129.13円となります。個人的な話ですが、130円配当を期待します。
◆株式分割
2023年5月12日開催の取締役会において、2023年7月1日を効力発生日として、普通株式1株につき25株の割合で株式分割することを決議しています。
昨日の終値(株価)は4108円ですので、25分割すれば164.32円となります。単元株100株は1万6432円で買えることを意味します。新しいNISAを意識しての株式分割でしょうが、ずいぶんと思い切った戦略ですね。
なお、上述の配当金については、株式分割前の数字です。
◆まとめ
連続増配について、同じ通信業で22期連続増配のKDDIとどうしても比較されがちではありますが、NTTの13期連続増配も評価できることです。また、連続増配ではないとはいえ、累進配当を続けてきました。
先ほど、今期の株主還元が寂しいとは記述しましたが、これまで長年にわたり増配してきた実績は充分に評価できるものです。また、累進配当を宣言していることも評価できます。そして、その源泉として、EPS成長が確かにあります。
日本は人口が減少していきますが、あらゆるものが通信と結ばれるため、データ通信量は増加することが予想されています。
投資判断はホールドとします。長期保有で、投資額に対する配当利回りを上げていきます。
投資判断は自己責任にてお願い致します。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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