おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●ペトロベトナムガス(越)に投資、米中貿易摩擦は当社にはプラス要因

ペトロベトナムガス(越)の銘柄紹介です。 ベトナムの元からある成長力が、米中貿易摩擦の回避地として外資企業に選ばれつつあることで成長がプラスオンされることにも期待して、最近、同社に投資しました。


こんにちは、okeydon(おけいどん)です。



ベトナムへ投資の魅力と展望については、一昨日 記事にしたとおりです。
okeydon.hatenablog.com



そのなかで、何故 ペトロベトナムガスを選んだのか。ペトロベトナムガスとはどんな企業なのか。ご紹介していきます。
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◆企業概略
正式名称(英語表記):PetroVietnam Gas Joint Stock Corporation
ティッカーコード:GAS
上場取引所:ホーチミン証券取引所
上場日:2012年5月21日
資本金:19,139,500,000,000ベトナムドン
時価総額:198,988,199,280,000ベトナムドン(2019年8月5日現在)
※1ベトナムドン=0.0046円(2019年8月5日現在)

ベトナムの石油関連事業を一手に担うペトロベトナムグループの1社です。元は国営企業でした。ベトナムでのガス田開発を優先的に認められています。ガスの輸入、生産、加工、貯蔵、輸送、販売、その他ガス関連事業と川上から川下まで一貫して行なっている、ベトナム唯一のガス会社です。ベトナム国内におけるペトロベトナムガスのガス供給のシェアは約70%です。そして、ペトロベトナムガスのガス供給先は約80%がガス発電所です。

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◆展望〜3つの国策で恩恵〜
ベトナムは経済発展とともに、電力需要が増加してきました。最近では、電力需要は年10%で伸びています。それに対応すべく、発電所が増設されてきました。その多くは石炭火力発電所です。今年に入り、米中貿易摩擦の回避地として、外資企業の工場移転が相次ぎ、さらに電力需要が増加しています。過去には原子力発電所の建設も検討されましたが、東日本大震災で日本の原子力発電所が被災したのを機に中止された経緯があります。

そして、多くの石炭火力発電所が建設された結果、ここ数年 大気汚染が酷くなっています。そこで、国策として、二酸化炭素や窒素酸化物や硫黄酸化物の排出量が低いガス火力発電所へのシフトが進められています。ガス火力発電所にガスを卸すのはペトロベトナムガスです。


ベトナム国内のガス生産(ガス採掘)には限界があり、ガス輸入を進めています。ペトロベトナムガスは天然ガス受け入れ施設を建設しており順次 稼働する見込みです。ここにも、ペトロベトナムガスが利益を上げる要素があります。


さらには、ベトナムは対米貿易が盛んで、米国から見て貿易赤字国のひとつです。

2017-2018年の米国 貿易収支(赤字額) 国別ランキングを見ると、ベトナムは6位です。額も伸びています。

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(資料引用:経済産業省ホームページより)

アメリカと中国との激しい貿易摩擦は報道されているとおりで、メキシコも日本もヨーロッパも槍玉にあがっています。将来的に、米越貿易摩擦が起こる可能性が見て取れます。そこで、ベトナム政府は、その可能性を排除すべく、アメリカから天然ガスの輸入を考えると思います。


こうしてみると、大気汚染対策、エネルギー供給、外交的理由と、3つの切り口から国策銘柄だと見て取れます。



◆株価推移[単位:ベトナムドン]
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2014年に株価を上げましたが、すぐに下げて、2016年いっぱいまで低迷しました。2017年以降は上げていき、2018年に高値更新、その後は揉み合っています。

株価:104,000ベトナムドン(2019年8月5日現在)
売買単位:10株



◆業績(売上高および純利益)[単位:10億ベトナムドン]

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決算期 / 売上高 / 当期純利益
2016年12月期 / 59,076 / 7,020
2017年12月期 / 64,522 / 9,684
2018年12月期 / 75,611 / 11,453
2019年12月期 / 68,780 / 11,418
2020年12月期 / 83,748 / 13,515
※2019年、2020年は予想値



◆株主還元策(1株利益、配当金)[単位:ベトナムドン]

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決算期 / 1株利益 / 配当金
2016年12月期 / 3,640 / 3,000
2017年12月期 / 4,871 / 4,000
2018年12月期 / 6,179 / 5,300
2019年12月期 / 6,082 / ?
2020年12月期 / 6,589 / ?
株式分割・併合 調整済み



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配当利回り、海外課税
配当利回り:5.01%(2019年8月5日現在)
配当金に掛かる課外課税:なし

高配当です。配当金に掛かる課外課税がないのは、高配当株投資には有難いですね。



◆各種指標
実績ROE:27.8倍
実績PER:15.5倍
実績PBR:4.02倍
※2018年12月期実績

予想ROE:23.1倍
予想PER:15.57
※2019年8月5日現在



キャッシュフロー(単位:10億ベトナムドン)
決算期 / 営業CF / 投資CF / フリーCF
2016年12月期/ 4,942 / -1,913 / 3,028
2017年12月期/ 14,385 / -8,691 / 5,694
2018年12月期/ 12,421 / -7,314 / 5,107



◆手数料(SBI証券)
売買手数料:2%(税別)
為替手数料:約4%(為替レートにより変動)



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◆まとめ
ベトナム株投資は、ハイリスクハイリターンです。新興国ですから、そこは覚悟が必要です。実質手数料もかなり高いです。しかしながら、国にもペトロベトナムガスにも、それを超える成長を期待しています。高配当でもあります。公益企業として業績がディフェンシブな側面と、国策や経済成長などによるガス需要増で成長する側面の、両方が期待できます。5年ないし20年ホールドして、キャピタルとインカムの両方を狙いたいと思います。


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投資判断は自己責任にてお願い致します。


今日も何事にも適温でまいりましょう。



関連記事です。
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インド投資について分析および銘柄紹介。
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