こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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過日、厚生年金を分析して、結構頼りになるとの結論に至りました。
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今日は、国民年金を分析したいと思います。
ご存知のとおりですが、公的年金は国民年金と厚生年金の2階建てとなっています。このうち、1階部分の国民年金は国民全員が加入します。2階部分の厚生年金には、企業等に勤めるサラリーマンは加入できて、自営業者やフリーランスは加入できません。
つまりサラリーマン等は、国民年金にも厚生年金にも入りますから、現役時代に支払うべき保険料は高くなりますが、もらえる年金は多くなります。自営業者やフリーランスは、現役時代に支払うべき保険料が少ない分、もらえる年金も少なくなります。
では、国民年金は、支給額が少ないから頼りにならない制度なのでしょうか?分析してみたいと思います。
厚生年金の保険料は収入により変わってきますが、国民年金の保険料は毎月一定額です。一定額の保険料を支払い、一定額の年金を受け取るという制度です。完全に公平だと言えますね。
国民年金の保険料は約1万6000円(月額)で、支給される年金額は約6万5000円(月額)です。つまり、毎月 保険料 約1万6000円を40年間支払えば、生涯に渡って年金 約6万5000円(月額)が保証されるという訳です。
※国民年金保険料(令和3年度)
月払いの場合 月額16,610円
2年分先払いの場合 382,550円(1ヶ月あたり15,940円)
財源はどうなっているのでしょうか。
(資料引用:御殿場市ホームページより)
財源は、国民が払う国民年金保険料の他に、国庫負担と積立金からなります。
自身が支払う国民年金保険料以外に、国庫負担、つまり税金が財源になっているということです。これは大きいですね。
続いて、損益分岐点を計算してみます。
[保険料支払額]
1万6千円×12ヶ月=192,000円
192,000円×40年間=768万円
[年金支給額]
6万5千円×12ヶ月=78万円
[損益分岐点]
768万円÷78万円=9年10ヶ月
40年間支払った年金保険料(総額)は、年金9年10ヶ月分で、イコールとなります。つまり、9年11ヶ月目から、ボーナスステージという訳ですね。65歳で受給開始したとして、おおよそ75歳以降は完全にプラスになるということです。
人生100年時代に、たいへん心強い金融商品だと思います。平均寿命から考えても、男性81歳、女性87歳ですので、充分プラスになりますね。
また、これは老齢年金の話で、これ以外に遺族年金(被保険者が亡くなったときに、遺族が受けることができる年金)や障害年金(病気や怪我など障害により労働できなくなったときに、受けることができる年金)の制度もあります。国民年金は、セーフティネットの役割も果たしています。
最後に、国民年金の負担と給付の様々なケースを紹介します。国民年金保険料を支払うケース、保険料を免除申請するケース、未払いのケースを見ます。
(資料引用:御殿場市ホームページより)
やはり財源に税金が入っているのは大きいですね。保険料を免除申請した人についても、この税金部分のみ年金が受給できるようになっています。これもセーフティネットと言えます。
こうして見ると、国民年金は、いい金融商品と言い切れます。国民年金保険料は支払った方が得です。
ただし、国民年金だけでは老後の生活は成り立ちませんから、現役時代からの貯蓄や投資など自助努力が必要です。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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