こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
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今日は、S&P100と日経225の5年間リターンを比較します。
S&P100とはアメリカ企業上位100社、日経225とは日経平均株価を構成する225社のことです。早速ですが、それぞれのリターンを比較していきましょう。
◆◆◆S&P100◆◆◆
検証の対象は、S&P100の全100社です。2014年5月と2019年5月の株価、成長率、配当利回りを一覧にまとめました。
◆5年間成長率2.5倍以上
この5年間で株価が2.5倍以上になっている企業が11社あります。全100社のうち11%です。10社に1社以上の割合です。
◆5年間成長率2倍以上2.5倍未満
この5年間で株価が2倍以上2.5倍未満になっている企業が15社あります。2.5倍以上の企業を含めると、2倍以上の企業は合計26社となり、26%となります。4社に1社以上の割合です。
◆5年間成長率1.75倍以上2倍未満
この5年間で株価が1.75倍以上2倍未満になっている企業が7社あります。1.75倍以上の企業は合計33社となり、33%となります。およそ3社に1社の割合です。
◆5年間成長率1.5倍以上1.75倍未満
この5年間で株価が1.5倍以上1.75倍未満になっている企業が5社あります。1.5倍以上は合計38社となり、38%となります。約4割の計算ですね。
◆5年間成長率1.25倍以上1.5倍未満
この5年間で株価が1.25倍以上1.5倍未満になっている企業が21社あります。1.25倍以上は合計59社となり、59%となります。約6割の計算ですね。
◆5年間成長率1倍以上1.25倍未満
この5年間で株価が1倍以上1.25倍未満になっている企業が18社あります。プラスパフォーマンスは合計77社となり、77%となります。約8割ですね。
◆5年間成長率マイナスのうち、配当でカバー可と思われるもの
この5年間で株価がマイナスでも、配当でカバー可と思われる企業が10社あります。トータルリターンでプラスになるのは87社となり、87%となります。※トータルリターンは、株価成長率に配当利回り×5で算出した近似値です。
◆5年間成長率マイナスのうち、配当でカバー不可と思われるもの
この5年間で株価がマイナスで、配当でカバー不可と思われる企業が13社あります。マイナスリターンは13%となります。
◆◆◆日経225◆◆◆
検証の対象は、日経225のうち上場5年未満の2社を除いた223社です。2014年始値、2019年始値、成長率、配当利回りを一覧にまとめました。
◆5年間成長率2.5倍以上
この5年間で株価が2.5倍以上になっている企業が12社あります。全223社(225社のうち、上場5年未満の2社を除く223社)のうち約5.4%です。
◆5年間成長率2倍以上2.5倍未満
この5年間で株価が2倍以上2.5倍未満になっている企業が10社あります。2.5倍以上の企業を含めると、2倍以上の企業は22社となり、全223社のうち約1割です。
◆5年間成長率1.75倍以上2倍未満
この5年間で株価が1.75倍以上2倍未満になっている企業が15社あります。1.75倍以上は合計37社となり、全223社のうち16.6%です。約6分の1です。
◆5年間成長率1.5倍以上1.75倍未満
この5年間で株価が1.5倍以上1.75倍未満になっている企業が14社あります。1.5倍以上は合計51社となり、全223社のうち22.9%です。4~5社に1社という計算ですね。
◆5年間成長率1.25倍以上1.5倍未満
この5年間で株価が1.25倍以上1.5倍未満になっている企業が32社あります。1.25倍以上は合計83社となり、全223社のうち37.2%です。3社に1社という計算ですね。
◆5年間成長率1倍以上1.25倍未満
この5年間で株価が1倍以上1.25倍未満になっている企業が47社あります。プラスパフォーマンスは合計130社となり、全223社のうち58.3%です。6割弱です。
◆5年間成長率マイナスのうち、配当でカバー可と思われるもの
この5年間で株価がマイナスでも、配当でカバー可と思われる企業が26社あります。トータルリターンでプラスになるのは156社、全223社のうち70%です。※トータルリターンは、株価成長率に配当利回り×5で算出した近似値です。
◆5年間成長率マイナスのうち、配当でカバー不可と思われるもの
この5年間で株価がマイナスで、配当でカバー不可と思われる企業が67社あります。全223社のうち30%です。
◆◆◆まとめ(日米比較)
①5年間成長率2.5倍以上
アメリカ11%
日本5.4%
5年間の株価成長率の結果は、日米でダブルスコアです。やはりアメリカ企業は強く、大企業でも成長している証ですね。
②5年間成長率2倍以上
アメリカ26%
日本9.9%
5年間の株価成長率2倍以上となるとさらに差が広がりました。
③5年間成長率1.75倍以上
アメリカ33%
日本16.6%
5年間の株価成長率1.75倍以上でもダブルスコアです。
④5年間成長率1.5倍以上
アメリカ38%
日本22.9%
日米間の差が少し縮まりましたが、それでも1.5倍以上あります。
⑤5年間成長率1.25倍以上
アメリカ59%
日本37.2%
5年間の株価成長率が1.25倍以上は、アメリカでは実に6割に対して、日本は4割にもなりません。
⑥5年間成長率1倍以上
アメリカ77%
日本58.3%
5年間で株価が下落しなかったのは、アメリカでは8割近くであるのに対して、日本は6割にもなりません。
⑦5年間トータルリターンプラス
アメリカ87%
日本70%
5年間のトータルリターンがプラスになるのは、アメリカでは9割近くであるのに対して、日本は7割です。
⑧5年間トータルリターンマイナス
アメリカ13%
日本30%
5年間のトータルリターンがマイナスであったのは、アメリカは13%であるのに対して、日本は30%もあります。日米で3倍も差があります。
こうして、日米をデータで比較してみると、やはりアメリカ企業の強さが分かってきますね。しっかりと銘柄分析をしたうえで分散投資すれば、マイナスになる確率は低いと言えます。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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