こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
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今日は、金融機関 撃退シリーズ第3弾になります。メガバンクから金融商品の勧誘がしつこいので撃退したお話です。
数年前のことになります。某メガバンクのベテラン銀行員が、okeydon人生のなかで、もっともしつこく金融商品を勧誘してきました。それだけではなく金融議論を挑まれたように受け止めました。僕の投資性向を無視して、銀行として売りたい金融商品を押し売りしてくる、これは銀行として良くないことです。よって、okeydon史上この上ない撃退、いえ報復をしました。
そのときは、大口定期が満期になるタイミングでした。キャンペーン金利で預金していたので、ゼロ金利時代のなか、少しいい利息がついていました。僕okeydonとしては、そのお金は、安全資産として預けていましたので、定期預金として更新することしか頭にありませんでした。そのなかで、どれだけ金利がつけられるのか交渉するつもりでいました。
銀行に到着するなり、応接室に通されて、お茶が出てきました。これで舞い上がったり、上機嫌になったりしては、相手の思う壷です。僕okeydonは冷静そのもの。過去に支店長が出てきたこともありましたが、誰であろうと銀行員は銀行員、同じです。
銀行員に対して、開口一番に、この定期預金は、安全資産であることから、定期預金として更新する気しかないことを伝えて、そのなかでどれだけ金利をつけられるのか交渉に入りました。
ところが、定期預金では0.01%しかつけられないと言うのです。そして、すぐに金融商品勧誘と金融議論が始まりました。ざっと次のような流れです。
銀行員「これからの時代はインフレなので、定期預金では、お金の価値が目減りします。今の1万円は、将来には今の1万円と同じ価値では無くなります。何もしないことはリスクとも言えます。例えば、海外の資産を持つことでそのリスクを回避できます。」
僕「それは分かりますが、先程申したと通り、このお金は安全資産なので、定期預金しか考えていません。そのなかで、どれだけ金利が付くかという話です。」
銀行員「それではお金が目減りすることになります。例えば、海外企業の社債があります。超大手ですから、倒産することはまずありません。絶対と言うと法律違反になるので言えませんが、まず大丈夫です。まず倒産しません。この社債なら、利息が●%も付きます。」
僕「安全資産をリスク資産に振り分ける気はありませんね。」
銀行員「定期預金ではお金の価値が目減りするリスクがありますが、この社債なら利息が付きますし、まず倒産することはありませんから。まず元本割れもしませんから。是非ともこういう資産をお持ちください。」
僕「それにしても、ずいぶん押しが強いですね。」
銀行員「ええ、私は押しが強いです。」
僕「もう一度言いますが、このお金は安全資産です。元本割れすると困ります。この社債なら元本割れしないんですね。」
銀行員「絶対とは言えませんが、まず大丈夫です。」
僕「分かりました。元本割れしないのなら、その社債を買いましょう。」
銀行員(嬉しそう)
僕「社債の購入にあたり、今から元本保証の覚書を作るので、署名と捺印して頂けますか?」
銀行員「それは出来ません。」
僕「元本割れしないんでしょ?まず大丈夫なんでしょ?」
銀行員「まず大丈夫です。」
僕「だったら買います。だから、元本保証の覚書に署名と捺印だけしてくださいよ。」
銀行員「それは致しかねます。」
僕「どうしてですか?まず元本割れしないと言われましたよね?」
銀行員「はい。(困り顔)」
僕「だったら、元本保証の覚書を交わしましょうよ。買いますから。」
銀行員「.....」
僕「覚書、できないんでしょ?」
銀行員「はい。」
僕「元本割れするリスクがあるんでしょう?初めに言いましたよね。このお金は安全資産だと。元本割れする可能性が0でないのなら買いません。」
銀行員「インフレで、資産価値が目減りすることになります。何もしないことがリスクです。それでは、海外社債ではなく、当行のグループの●●信託銀行の金融商品はいかがですか?定期預金よりは金利がつけられます。」
僕「定期預金のように1千万円までは政府保証があるのですか?」
銀行員「政府保証はありませんが、当グループが保証します。倒産することはまずありませんから。」
僕「倒産は絶対ないと言い切れますか?個人的に元本保証してくださるなら、考えてもいいですが、覚書にサインできますか?」
銀行員「それは致しかねます。」
僕「世の中に絶対はないんですよ。リーマンショックで、アメリカの金融機関はどうなりましたか?何度も繰り返していますが、このお金は絶対的に、安・全・資・産なんですよ。定期預金以外には考えてないので、これ以上お話ししてもお互いに時間の無駄です。貴行が用意できる定期預金の利息は0.01%、これがファイルアンサーなんですよね?」
銀行員「はい。」
僕「では、ご縁がなかったということです。他にもたくさん銀行はありますから、他行を当たらせて頂きます。」
長く世話になっている銀行でもなく、担当者も付いておらず、何ら義理もないですし、こんな対応なので、お金を他の銀行に移そうと思いました。ひとまず、その日はお金を引き出さずに銀行を後にしました。
数日後、移動先の銀行を決めました。その銀行は僕が信頼しているメガバンクで、担当者を付けてくれていますが、無茶な営業は一切かけてきません。定期預金は同じく0.01%の利息しか付けれずでしたが、僕の投資性向に寄り添い、個人向け国債を勧めてくれました。それもそのメガバンクで買うより、グループの証券会社なら現金プレゼントキャンペーンをしているので、紹介する形を取ると言ってくださいました。これこそが、銀行のあるべき本来の姿だと言えます。そのとき、担当銀行員が結婚することが分かり、結婚祝いを兼ねて、個人向け国債を購入することを決意しました。とても喜んでくれました。
個人向け国債を買うことが決まったので、再び、初めのメガバンクを訪れ、大口定期を全額引き出すこととしました。厚遇を求める気持ちもなかったので、立ちカウンターで手続きしました。
お金の用途を尋ねられたので、
僕「●●銀行で個人向け国債を買います。」と回答。
テラー「当行でも個人向け国債を取り扱っています。」
僕「もうメインバンクの●●銀行と約束してますから、断れません。全額引き出しますから、手続きをしてください。」
テラー「かしこまりました。当行とのお付き合いも宜しくお願い致します。」
テラーの後ろには、僕に議論を挑んだ銀行員がバツ悪そうに立たれてました。
こうして、大口定期を全額引き出しました。さらには、後日、口座も閉鎖しました。
銀行(銀行員)は、顧客の投資性向に寄り添った金融商品を紹介するのが本来の姿です。顧客に金融議論を挑んだり、投資性向に対して真逆の金融商品を紹介するべきではありません。この時は、ふたつのメガバンクで、180度異なる姿を見せられる結果になりました。
どうも適温ではない話になってしましましたね。しかし、今日も何事にも適温でまいりましょう。
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