おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●マイクロソフト(米)、成長株で増配継続(投資先紹介)

こんにちは、okeydon(おけいどん)です。


今日は僕okeydonの投資先銘柄の紹介です。多くの投資家が優良企業だと認めるマイクロソフトです。
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マイクロソフトは、1975年にビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏によって創業されました。本社はアメリカのワシントンにあります。

世界の時価総額ランキングで10年前も今もトップ10入りしている唯一の企業です。2018年11月30日に時価総額1位に躍り出ました。2019年3月20日現在の時価総額は9016.38億ドルですが、1兆ドルへの到達が近々期待できます。そんな歴史があるのも、okeydonが投資する理由のひとつです。


マイクロソフトといえばWindowsやOfficeが有名ですね。CD-ROMに入れたソフトウェアを販売していたPC時代の覇者と言えます。その後、スマホクラウドの時代を迎えて、その変化への適応(転換)で出遅れて、2012年あたりから業績が足踏みしました。2014年2月に就任したサティア・ナデラCEOの下で構造改革を行ない、ソフトを売る商売からクラウド「Azure(アジュール)」を主体とする商売への転換に成功しています。2017年以降、業績は再び成長し、しっかりと時代の流れに追い付きました。変化に適応できる企業が強いですので、これも投資理由のひとつです。


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世界的にクラウドを利用する時代となりましたが、マイクロソフトはPC時代に築いた顧客企業とのネットワーク基盤があることから、顧客企業にアプローチが容易にできる特長があります。長年に渡って培った信頼関係や人脈は武器となります。


クラウドのシェアおよび売上(2018年10-12月期)は、1位 アマゾン74億ドル、2位 マイクロソフト30億ドル、3位 IBM7億ドルとなっています。マイクロソフトはトップのアマゾンに比べると後発ながら、先程あげた顧客企業とのネットワークを武器に事業を拡大して、アマゾンを猛追しています。また、アマゾンは小売業であることから、小売大手(売上全米1位ウォルマート、2位クローガー、6位ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)が競争相手となるアマゾンのクラウド利用を回避してマイクロソフトを選んだことも追い風です。

調査会社カナリスによりますと、2018年7-9月期のクラウドのシェアはアマゾンが32%、マイクロソフトが17%でした。マイクロソフトクラウド「Azure」の売上は、2018年7-9月期89%増、10-12月期76%増、またその直前までも80〜90%台増と確実に成長しています。2014年に、アマゾンと9倍ほどの差があったことを思い返すと、着々と差を詰めています。


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Windows、Office(Ward、Excelなど)といった既存のソフトウェア事業も収益源です。これも現在はクラウド型業務ソフトになっています。ユーザーはいったん使い慣れたソフトウェアからは別のものに移ろうとはしません。操作に慣れたものからわざわざ離れることはなく、また一度Excelで作成したファイルは別のソフトウェアでは使えませんから、Excelを使い続けます。あなたの会社にあるPCも、ご自宅のPCもきっと何年も前からずっとそうでしょう。それがマイクロソフトの強みです。


◆株価推移[単位:ドル]
【上場来高チャート】
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(資料引用:マイクロソフト ホームページより。以下同様。)


【5年チャート】
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[単位:ドル]
2007年 35.60
2008年 19.44 (リーマンショック)
2009年 30.48
2010年 27.91
2011年 25.96
2012年 26.71
2013年 37.41
2014年 46.45
2015年 55.48
2016年 62.14
2017年 85.54
2018年 101.57
2019年3月20日 117.52

株価は、過去にWindowsで儲けた時期に成長し、その後長らく低位安定していました。2013年を境に急成長を遂げています。株価はこの10年で約4倍です。


◆業績(売上高および営業利益)[単位:億ドル]
決算期 売上高 営業利益
2002.6 / 284 / 83
2003.6 / 322 / 95
2004.6 / 368 / 90
2005.6 / 398 / 146
2006.6 / 443 / 164
2007.6 / 511 / 184
2008.6 / 604 / 223
2009.6 / 584 / 204
2010.6 / 625 / 241
2011.6 / 699 / 272
2012.6 / 737 / 218
2013.6 / 778 / 268
2014.6 / 868 / 278
2015.6 / 936 / 182
2016.6 / 912 / 261
2017.6 / 966 / 290
2018.6 / 1,104 / 351
2019.6 / 1,237 / 403
2020.6 / 1,352 / 454
2021.6 / 1,789 / 516
※2019〜2021年は予想。

売上、営業利益ともに、右肩上がりに成長しています。売上は、米国内と海外で50:50と国内外で稼いでいます。2018年には売上高および営業利益とも過去最高を更新、売上高は1000億ドルに到達、さらに営業利益率が31.8%になりました。この先、売上高、営業利益、営業利益率の全てが上昇していく予想です。


◆株主還元策(1株利益、配当金、増配率、自社株買い)[単位:ドル]
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決算期 1株利益 配当金 増配率
2002.6 / 0.50 / ---
2003.6 / 0.70 / 0.08
2004.6 / 0.76 / 3.24(特別配当3.00を含む)
2005.6 / 1.13 / 0.32
2006.6 / 1.21 / 0.35
2007.6 / 1.44 / 0.40
2008.6 / 1.90 / 0.44
2009.6 / 1.63 / 0.52
2010.6 / 2.13 / 0.52
2011.6 / 2.73 / 0.64
2012.6 / 2.02 / 0.80
2013.6 / 2.61 / 0.92
2014.6 / 2.66 / 1.12 / 21.7%
2015.6 / 1.49 / 1.24 / 10.7%
2016.6 / 2.59 / 1.44 / 16.1%
2017.6 / 3.29 / 1.56 / 8.3%
2018.6 / 2.15 / 1.68 / 7.7%
2019.6 / 4.38 / 1.79 / 6.5%
2020.6 / 4.81 / ?
2021.6 / 5.49 / ?
※2019〜2021年は予想。

配当は2003年の0.08ドルから始まりました。リーマンショックですら増配して、これまで減配することはなく、2018年には1.68ドルまで成長しています。15年で21倍です。この5年で見ると1.77倍です。

配当性向は、2016年2017年55.6%、47.4%、2018年78.1%です。2018年は1株利益が低下した影響から配当性向は高くなっていますが、一時的なもので2019年には改善する見込みです。

自社株買いも行なっており、配当総額よりも多い年もあります。自社株買いにも積極的です。


◆予想配当利回り、海外課税
予想配当利回りは、1.52%です(2019年3月20日現在)。低配当ですが、このセクターに限ると高配当とも言えます。また増配実績を見ると、長期保有すれば投資原資に対する利回りは年々高くなっていきます。配当金への現地課税はアメリカですから10%です。


◆各種指標
ROE 35.52%
予想PER 26.59倍
実績PBR 10.91倍
※2019年3月20日現在


◆まとめ
マイクロソフトは変化できる企業風土が強みですね。そして、大企業であり続けている歴史も評価できます。既存の事業を時代の流れに合わせて変化させて稼ぎながら、さらに新たな事業でも稼いでいます。この先 数年間はクラウドで成長することでしょう。長期保有すれば増配により投資原資に対して高配当化する期待が持てます。従いまして、キャピタルもインカムも取れる銘柄だと思います。

投資判断は、自己責任にてお願い致します。




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