こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
Follow @okeydon
少し久々になりますが、ドコモTOBシリーズ記事をアップします。ドコモ株に関係ない投資家さんも、節税になるお話ですので、是非お付き合いください。
ドコモ株はもう売却されましたか?それともこれからでしょうか?ドコモ株を売却すると利益が出るでしょう。ちゃんと節税されましたか?「損だし」はお済みですか?
この記事では、株の売却益(譲渡益)の節税、「損だし」について綴ります。
◆売却益(譲渡益)への課税をおさらい
あなたは、株を売却して得た利益(譲渡益)を節税する方法となる「損だし」をご存知ですか?
損だしを説明する前に、売却益に掛かる税金をおさらいしましょう。売却益には、所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%が課税されます。特定口座源泉徴収ありでは、証券会社側で計算されて、税引き後のお金が口座に入金(反映)されます。
これを図解しましょう。
図で見ると分りやすくなりすね。売却益と税金および手取りの関係はこのようになります。
より具体的に分かるよう、数字を入れてみます。売却益を100万円と仮定すると次のようになります。
こうして改めて見ると、税金は結構高く思えてきますね。
◆「損だし」とは
「損だし」とは、この売却益と同額の売却損を計上することで、売買益をプラマイ0にして、節税する手法です。
つまり、持ち株の中で、含み損のある銘柄をいったん売却して、損を出すのです。その損を出す額を、売却益に合わせにいくのです。
これを図解しましょう。
ドコモ株を売却することで100万円の利益を得たとします。「損だし」しないと、20.315%課税され、その額は203,150円となります。
持ち株のなかから、B社の株が含み損60万円、C社の含み損が35万円あり、それらをいったん売却するとしましょう。そうすることで、損益通算されて、売却益は5万円に圧縮できます。その結果、課税されるのは、この5万円に対して20.315%となり、その額は10,157円になります。先程の203,150円に比べて、随分と節税できますね。
この例では95万円の損を出しましたが、ちょうど100万円の損を出すと、プラマイ0となり税金は0円と言うことになります。
これを、「損だし」と言います。
ただ、含み損のある銘柄を売却して、損失を確定することに抵抗がある方がいらっしゃるかもしれません。けれど、「損だし」は「損切り」とは違います。いったん売却はしますが、翌営業日以降に再び買い戻せばいいのです。1日限りの、形だけの売却です。
◆買い戻しのタイミング
「損だし」に使った銘柄、先程の図解で言うB社およびC社の株の買い戻しのタイミングは、翌営業日以降にしてください。当日に、買い戻すと、「損だし」できなくなります。
もしくは、このタイミングで別の銘柄に乗り換えるのもひとつの手段とも思います。
あと一つ、注意点があります。配当金の権利落ち日を意識して下さい。損だしで売却したがために配当金が得られないという悲劇は避けて下さい。
◆最後に
投資は攻め、節税は守り、攻守揃った投資家になりたいものです。
情報発信には細心の注意を払っておりますが、法改正や法解釈の変更、新たな判例が出される、管理人okeydon(おけいどん)の知識不足等の可能性があります。最終的には、読者の皆様ご自身で、監督官庁等にご確認いただきますようお願い致します。また、当ブログのご利用により、いかなるトラブルや損失・損害等が発生した場合でも、管理人okeydon(おけいどん)は一切の責任を負わないものとします。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
◆関連記事
おけいどんなら、ドコモ株をどう売る?特定口座の場合、一般口座の場合、NISA口座の場合、単元株のとき、単元未満株のとき。
okeydon.hatenablog.com
ブログ村に参加しています。宜しければ応援クリックをお願い致します。