おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●アジア株式市場 上場企業の時価総額ランキングを見て、新興国投資について感じること

こんにちは、okeydon(おけいどん)です。


アジア株式市場 上場企業の時価総額ランキングについて調べてみました。アジアの企業で時価総額1位は果たしてどの企業でしょうか?日本のトップであるトヨタはどのくらいでしょうか?

まずは国別で、日本、シンガポール、香港、韓国、台湾、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムについてランキングしてみます。


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日本(2018年12月末現在、単位:億円、以下同様。)
1 トヨタ 208,821
2 NTTドコモ 93,454
3 NTT 87,319
4 ソフトバンク 80,307
5 三菱UFJ FG 74,281

日本ではトヨタがダントツの1位です。ダブルスコア以上ですね。


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シンガポール
1 DBSグループHD 48,632
2 ジャーディン・マセソンHD 40,781
3 シンガポール・テレコム 38,886
4 OCBC銀行 38,384
5 UOB銀行 32,921

1人あたりのGDPは日本より高いですが、時価総額は大きくありません。


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香港
1 テンセント 418,492
2 中国工商銀行 297,435
3 中国建設銀行 226,685
4 チャイナモバイル 214,563
5 ペトロチャイナ 202,852
※香港と同時に上海や深圳にも上場している企業については時価総額を合算してランキングにしています。

時価総額のうえでは、日本の企業で太刀打ちできるのは、もはやトヨタだけです。


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韓国
1 サムスン電子 229,644
2 SKハイニックス 43,780
3 セルトリオン 28,298
4 三星バイオロジックス 25,419
5 現代自動車 25,168

サムスン電子は、トヨタより時価総額が大きいなとになります。1社だけ飛び抜けているようです。


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台湾
1 台湾セミコンダクター 211,088
2 フォルモサ・ペトロケミカル 37,484
3 鴻海精密工業 35,432
4 中華電信 31,645
5 フォルモサプラスチックス 23,210

台湾セミコンダクターは、トヨタより時価総額が大きいことになります。1社だけ飛び抜けているようです。


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マレーシア
1 マラヤン・バンキング 27,701
2 パブリック・バンク 25,712
3 テナガ・ナショナル 20,528
4 ペトロナス・ケミカルズ 19,848
5 CIMBグループ 14,716


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タイ
1 タイ石油公社 44,804
2 タイ空港公社 31,299
3 CPオール 21,060
4 サイアムセメント 17,841
5 アドバンスト・インフォ・サービス 17,488


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インドネシア
1 バンク・セントラル・アジア 49,359
2 バンク・ラヤット・インドネシア 34,761
3 HMサンブルナ 33,229
4 テレコムニカシ 28,604
5 ユニリーバインドネシア 26,673


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フィリピン
1 SMインベストメンツ 23,541
2 SMプライム 22,022
3 アヤラ・ランド 12,742
4 バンコ・デ・オロ・ユニバンク 12,186
5 アヤラ 12,102


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ベトナム
1 ビングループ 14,569
2 ビンホームズ 11,776
3 ビナミルク 10,010
4 ベトコムバンク 9,220
5 ペトロベトナムガス 7,939


インドのデータがなくて残念ですが、インドはかつてイギリスの植民地となった経験から外資規制を敷いています。外資が自由に企業に出資できません。日本から投資するとしたら、アメリカ上場のADRETF、もしくは投資信託になります。


アジアの企業を時価総額で串刺しして見ると、中国企業の巨大さ、成長ぶりが、よく分かります。日本企業で太刀打ちできるのはトヨタだけです。そのトヨタもアジアでランク付けすると、7位になります。アジアのトップはテンセントですが、時価総額トヨタの2倍です。この現実を見ると、日本にだけ投資しているのは、井の中の蛙のようにも思えてきます。

他方、中進国のマレーシア、エマージング市場のタイ、インドネシア、フィリピン、フロンティア市場のベトナムを見ると、一人あたりのGDPが日本の1960年代〜1970年代にありますが、これから時価総額が大きくなっていくことが期待できます。よって、それらの国々の将来の可能性に今から投資してみることも、一考に値すると思います。


例えば、ベトナムを例にあげてみたいと思います。ベトナムの1人あたりGDPは日本の1966年(IMF 2015年データ)あたりになります。

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(グラフ引用:国土交通省資料より)


1960年代の東証TOPIXはどうだったでしょう。

【1968年〜2019年 東京TOPIXチャート】
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(グラフ引用:東京証券取引所 ホームページより)

両方のグラフを比較すると、GDPの成長とともに、株価も上がっていることが分かります。1983年以降はバブル前兆期からバブル絶頂期となり株価は異常に上がりましたが、それを除いても充分に上げています。このように、日本の1960年代〜1980年代あたりは株を持っているだけで株価が上がる時代でした。ちょうどベトナムにそれを重ねて見ています。つまり、日本の1960年代が今のベトナムに当てはまるのではないかということです。


では、ベトナムにはどんな企業があるのでしょう。時価総額3位のビナミルク(ベトナム乳業)は、製造工程がロボット化、全自動化されており、衛生基準が高く、日本やアメリカにも輸出しており世界に通用する企業です。人口増で内需で稼ぎながらも、外国でも稼ぐ力を持っています。業績も良好です。こういう企業に今から投資することに面白みを感じます。ビナミルクの時価総額は10,010億円ですが、10年後、20年後を見据えると、5倍や10倍になっているかもしれません。

もちろん、新興国特有の難しさ(国や企業の成長に株価が連動しにくい、先進国より高いインフレ率、先進国より高い為替リスク、ボラティリティが高い、等)はあります。しかしながら、ビナミルクは配当金を3〜4%ほど出しており、その他に無償増資も行なっており、それらを長年享受し続ければ、悲観的に見積もって万が一 株価が半分になったとしても ある程度カバーできます。


ビナミルクを例に出しましたのは、僕okeydonが投資を検討している企業のひとつだからです。新興国投資はETFの方が無難だと言われていますが、ベトナムには銘柄により外国人規制がある影響等からパフォーマンスが良くありません。

他には、インドETF、マレーシアETF保有しています。インドは1人あたりGDPベトナムより遅れており、今後は中国を人口で追い抜くのは時間の問題と言われており、莫大な内需が見込まれます。マレーシアは中進国で先進国の仲間入りを目指しています。両国ともに成長力があります。


将来の可能性に期待して、ポートフォリオの一部にスパイスとしてアジアの中進国、エマージング市場、フロンティア市場を入れることも有りなのではないでしょうか。日本企業に追い付く、追い越す可能性を秘めていると思います。
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投資判断は、自己責任でお願い致します。


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インド投資の魅力と展望と銘柄紹介です。
okeydon.hatenablog.com



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