おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●未来予想×投資 動物用医薬品の可能性

こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。


この記事では、未来予想×投資の可能性について記述します。これが2度目になります。今回は、動物用医薬品に関してです。



動物用医薬品とは、ペット向けと家畜向けの2つからなります。薬だけではなくワクチンもあります。



◆ペット増
世界的にペット数は増加しています。

先進国ではペットを家族同然に扱い、大切に飼われています。コロナ禍がペット増に繋がりもしています。よって、動物用医薬品の需要が増えることが予想できます。

新興国では人口増加および中間層増加に伴い、ペットが増加、動物用医薬品の需要が増えることが予想できます。


◆家畜増
次に家畜について。

地球規模で人口増加は既定路線です。国連の最新の予測によりますと、地球の人口は増え続けるとされます。2022年は80億人、2030年には85億人、2050年には97億人まで増加する見込みです。

よって、食糧需要は増加しますから、家畜の増加も簡単に予想できます。


ペットとしても、家畜としても、両面から市場規模の拡大が見えます。より、深掘りしてみましょう。



◆市場成長
投資において、市場規模が拡大傾向にあるのか、縮小傾向にあるのか、その把握は最も大切なことの一つです。

パイが小さくなる業界には手を出してはいけません。

動物用医薬品の世界市場規模は、2021年は310.6億ドルでした。その後、2022〜2027年まで年平均成長率は7.5%、2027年の市場規模は485.8億ドルとされています。6年で1.56倍です。魅力ある市場成長といえます。



◆ヘルケアセクター独特の4大リスク
とはいえ、ヘルスケアセクターには独特の4大リスクがあります。それゆえ、セクターETFが安全とされます。が、動物用医薬品にも同じリスクがあるのでしょうか?


1)創薬失敗リスク
人間の医薬品を創薬する場合、失敗リスクがあります。

動物用医薬品は人間の医薬品をもとに作られています。同じ成分ですが、動物に適した量で計算されています。動物用の専門医薬品は2割もないそうです。

2)特許切れリスク
人間の医薬品は、特許が切れると、ジェネリック医薬品が生産されて、先発メーカーは利益が出にくくなります。

後述しますが、動物用医薬品は寡占化しており、競争が人間の医薬品に比べるとあまりありません。よって、特許切れにより薬価が著しく低下するリスクは人間の医薬品に比べると低いです。

3)訴訟リスク
普通に考えて、人より動物向けの方が訴訟リスクは低いですね。

4)政治リスク
薬価改定という言葉を聞くと思います。薬の価格は政治が絡みますが、動物用医薬品には、人間の薬ほどの影響はないでしょう。


というわけで、動物用医薬品では、ヘルケアセクター独特の4大リスクは、気にするほどのことないと思っています。



◆世界シェア
次に、動物用医薬品メーカーの世界シェアを確認します。投資においては、業界No. 1に投資するのが鉄則です。

市場シェアランキング(2021年)
1位 ゾエティス 19.5%(動物用医薬品専業)
2位 メルク 14.0%(人間の医薬品と兼業)
3位 ベーリンガーインゲルハイム 12.2%(人間の医薬品と兼業、株式非公開)
4位 エランコ 11.9%(動物用医薬品専業)
5位 アイデックスラボラトリーズ 7.3%(動物用医薬品専業)

これら、上位5位までで、世界シェアの3分の2も占めます。人間の医薬品に比べると競争が少ないことが分かります。

ゾエティスは、世界シェアのおよそ5分の1を占めているトップランナーといえます。また、ゾエティスは、人間の医薬品は扱わない、動物用医薬品の専門メーカーです。そこに強さも感じますね。人間の薬のついでに、事業ポートフォリオの一部としてやっている訳ではないからです。


◆チャート
ゾエティスのチャートにも触れておきます。

2021年12月頃までは綺麗に成長していましたが、2022年になり調整しています。これは多くの銘柄に同じことが起こっているので仕方がないでしょう。



◆業績推移
次に業績にも触れます。

決算年度 売上高/営業利益/EPS
2017年 5307 / 1725 / 1.75
2018年 5825 / 1881 / 2.93
2019年 6260 / 2018 / 3.11
2020年 6675 / 2269 / 3.42
2021年 7776 / 2803 / 4.27
単位:売上高と営業利益は100万ドル、EPSはドル。

綺麗に増収増益(売上高も営業利益も増加)しており、EPSも成長しています。営業利益率は5年平均で33.4%と優秀です。理想ですね。



◆最後に
ゾエティスは、専門メーカー×高収益体質×世界シェアNo. 1×市場拡大、この計算式からして有望な投資先ですね。株価チャートも業績も良好です。

興味の湧いた方は詳しく分析されてみてください。


ちなみに、僕okeydonは数年前からホルダーです。まだ少額ですがポジションを上げたいと思っています。



投資判断は自己責任にてお願い致します。


今日も何事にも適温でまいりましょう。



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