こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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僕okeydonの元の勤務先には役職定年が導入されており、役職に応じて55〜58歳で役職定年となります。役職定年をもって、給料は8掛けとなります。これは平社員にも適用される厳しい制度です。しかしながら、仕事が減るわけではありません。
これは入社時にはなかった制度で、総人件費を抑えるために、あとから導入されました。成果主義の評価制度も導入されましたが、これも労働者側から見ると前向きな物ではなく、同じく総人件費を抑えることが目的でした。また、時代に逆行するような所定労働時間の延長もありましたが、残業代を減らすことが目的で、これもまた総人件費を抑えるためです。
これでは、収入は伸びません。労働者だけでは厳しいと感じましたね。
そんな元の勤務先の、元の上司とは、今でもときどき連絡を取り合っています。
その上司は仕事人間で出世されていましたから僕とは生き方が異なるものの、僕を評価してくださっていましたし、僕を可愛がってくださってもいたのが、今でも繋がっている理由です。気を遣わせる人でもなく、僕は(常識の範囲内で)仕事中でもいじってました(笑)
例えば、僕が部長の指示内容が難しくて理解できなくて、
部長「あれ?桶井君(=okeydon)、今日は調子悪い?珍しく理解力がCやなー」
僕「いやいや、部長の表現力がCでしょ(笑)」
部長「(笑)」「誰が表現力Cや!表現力A、理解力Cや!(笑)」
そんな関係でしたね。
話が逸れましたが、そんな元の上司からメールがきました。
役職定年を迎えたそうです。長年にわたり部長でしたが、満57歳をもって役職定年です。給与上「部長待遇」となり、収入は8掛けとなります。一方、呼称は「部長」のままで、表向きのプライドは守られます。そして、仕事が減る訳ではありません。
これは会社からの評価によりけりですが、部長待遇になった瞬間に閑職や作業職に追いやられる人、そのままマネジメント職に留まる人とに分かれます。忙しいことには変わりありません。
元の上司は評価が高くマネジメント職にとどまり、しかも新規事業の責任者に就かれました。やはり仕事人間としてやってこられて、評価されている人は違いますね。
ところが、当のご本人からは、役職定年を迎えて、仕事が忙しくなった、価値観が変わった、僕okeydonの生き方を評価、とするメール内容でした。
「僕はこれまで仕事一筋でやってきたけど、人生を見渡して僕よりもずっとしっかり人生設計している桶井くん(=okeydon)は偉いと思う」
「人生100年の時代になり、まだまだ先は長い。桶井くんにはまだ半分以上、僕にも半分弱が残ってます。仕事が一番大事ではなくなってきました。」
「今後は、家族の幸せと自分の健康を第一に考えて生きていきたい」
「60歳以降も会社に残るのか、この1年くらいで進退を決めなければなりません。桶井君は在宅ビジネスをしていると聞いたけど、それは僕にもできそうなことですか?また話を聞かせてください」と。
180度心境の変化があったようです。65歳まで会社人生を全うする、最後まで勤め上げると言われていたのに。
これは僕の考えですが、評価されているとはいえ、やはり収入が8掛け、そして60歳以降は時間給制という現実は厳しいものだと思います。評価って言葉だけでもらって、またマネジメント職に留まれたとしても、やはり労働者の評価=賃金だと思うんです。
僕なら、同じ仕事しているのに給与明細をもらって、8掛けの額面を見たら、やる気無くすだろうな。
さらには、あと3年後には定年を迎えられます。もうすぐそこ、先は見えてます。定年後も、雇用延長の道はありますが、賃金は時間給制に移行し、時間給1300円程度です。また、マネジメント職には留まることはできず、労働職になります。
さらには、法律が70歳雇用を努力義務にしましたが、もし65歳を超えて、会社に残ったとしても、シルバー労働に支払われる賃金は厳しいものでしょう。
あれだけ会社に仕事に全力を尽くされてきた元上司の、役職定年をもって価値観が180度変わったという感想に触れて、やはり人生は会社が全てではないなと、改めて感じています。
人生は100年、長い人生を見据えた人生設計をしましょう。会社が全てではないですよ。会社の外に広い世界がありますし、定年後の人生も長いです。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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