日米欧の金融資産構成を比較、分析しました。結果、日本は投資比率が低いうえに、伸びていないことが分かりました。
こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
Follow @okeydon
欧米人に比べて、日本人は投資を好まないとはよく聞きますが、実際にはどのくらい差があるのかデータで検証してみます。日本銀行の資料を元に、日米欧の金融資産構成を比較します。
(資料引用:日本銀行サイトより)
これを円グラフ化しました。
金融資産割合 日本(2019年3月末現在)
金融資産割合 米国(2019年3月末現在)
金融資産割合 欧州(2019年3月末現在)
投資比率は、米国が46.3%、欧州が27.6%に対して、日本は13.9%と米国の1/3以下、欧州の半分となっています。それに対して、現金・預金比率は、米国が12.9%、欧州が34.0%に対して、日本は53.3%と米国の4倍、欧州の1.6倍となっています。日本人がいかに元本保証を好むのかよく見えてきます。日本の国民性ばかりではなく、日本株の不甲斐なさも原因でしょう。
とはいえ、アベノミクスで株価があがり、NISAやiDeCoが整備され、日本人も少しずつ意識が変わってきたかもしれません。3年前、2016年3月末のデータと比較してみましょう。
金融資産割合 日本(2016年3月末現在)
現金・預金比率は、2016年3月末が52.4%に対して2019年3月末が53.3%と増加しています。投資比率は、2016年3月末が14.4%に対して2019年3月末が13.9%と減少しています。これは驚きの結果ですね。まだ現金・預金比率が増えて、投資比率が減っているのですから。これだけ、国が投資環境を整えてきたにも関わらず、国民には全く響いていないということです。
今年の金融庁の例のレポートで、老後資金は2000万円必要と言われました。選挙前だったこともあり、政府から無かったことにされましたが、公的年金だけでゆとりのある生活をすることは不可能だということは、誰もが分かっていると思います。ゆとりある老後を暮らすためには、若いころからの自助努力が必要です。そんなことは金融庁に言われる前から、とっくに気付ていますよね。
しかしながら、このデータを見ていると、分かっていながらも、まだ具体的にアクションしていない人が多いように感じました。もちろん、自助努力が必ずしも「投資」である必要はありません。「副業・兼業」「生涯節約」「高齢労働」など自助努力の方法は他にもあります。とはいえ、「生涯節約」にも限度があり、「副業・兼業」や「高齢労働」は生涯 自身や家族の健康が担保されていないと出来ません。人生の中で、自身の健康上の理由や介護などで労働できないことがあります。人生何が起こるか分かりませんし、楽しみも必要でしょう。幸せな人生を送りたいですよね。
そう考えると、「投資」は極めて有効な手段だと思います。自身が働けなくとも、『分身』が働き続けてくれるのです。欧米では、投資は金持ちがするものではなく、一般人が普通にされています。それは、先ほどのデータが示している通りです。投資とは、お金を貯めるためにするものなのです。日本では、考え方が間違っています。まったく逆ですね。お金がないから投資できないのではなく、お金を貯めるために投資するのです。
日本では、なぜこんなに高齢者が働いているのかと、欧米人には言われています。それは「生き甲斐のため」という答えなら有りです。しかし、「食べるため」というのであれば、切なさを感じます。若いうちから投資することで、欧米人のように、もう少し早くに引退できるのではないでしょうか。
このデータを見て、改めてそんなことを感じました。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
関連記事です。
安倍政権による失われた20年からの脱却を評価、恩恵を受け取る方法は「投資」。
okeydon.hatenablog.com
若者は老後資金2千万円におびえる必要なし。毎月2万円を年利3%で42年間積立投資で解決。
okeydon.hatenablog.com
ブログ村に参加しています。宜しければ応援クリックをお願い致します。
1度のクリックでは画面がブログ村に移動しない場合があります。そのときは、2度クリックして頂けますと画面が移動して、投票が反映されます。ご協力よろしくお願い致します。
にほんブログ村