S&P500チャートとEPSの関連性を分析して、今後のアメリカ株の見通し立ててみました。先に結論を申し上げますと、2019-2020年に株価はまだ上がると思います。
こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
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株価は、短期的には需給で、長期的には企業価値で決まります。
短期的には、トランプ大統領の発言によって株価は乱高下していますね。まるでトランプ大統領が株価を操っているかのようです。トランプ大統領が厳しいことを言うと株を投げる人がいて株価が下がる、トランプ大統領が緩和すると株を買う人がいて株価が上がる、これが需給にあたります。この波で儲けようとするのはゼロサムゲームになりますから、投資というより、機会にかける「投機」の部類になります。
一方、長期的には、株価は企業価値、つまり企業が出す利益によって動きます。この動きにかけることが「投資」です。言葉が見つからず『かける』と表現しましたが、ギャンブルではなく、企業価値という裏付けがあります。株価は企業価値に連動しています。
ここで、それを証明するためにS&P500チャートとEPSのグラフを紹介しましょう。
このように、株価はEPS(一株利益)に寄り添うように動きます。
2000年に株価が大きく下がったのはそれがITバブルだったからです。ITバブルにより、実体を伴わないのに株価が上がりすぎていたので、それが崩壊してEPS基準まで下がったわけですね。
その次に暴落したのは2008年のリーマンショックです。このときはバブルではなく、企業価値に則した株価でしたが、リセッションにより企業業績が悪くなって、EPSが下落したことから、それに寄り添うように株価が下がりました。
2000年と2008年で株価下落の理由はそれぞれ違えど、株価は最終的にはEPSに寄り添っていることが分かります。
では、この先、株価はどう動くのでしょうか?
EPS予想がどうなっているかを見れば予想が付くことになりますね。ゴールドマンサックスが7月下旬に出した予想では、S&P500のEPSは、2019年が167ドル、2020年が177ドルとなっています。
このように、EPSは2018年よりも伸びるという予想が出ているということです。
従いまして、2019年、2020年もS&P500指数は上がり続ける、つまり株価は上がるという結論に至りました。
米中貿易摩擦は長期化するでしょう。なぜなら、これは、貿易赤字だけの問題に留まらず、最先端技術、軍事、南シナ海の覇権争いを含んだ、「新冷戦」へと移行しているからです。両者とも簡単に引くことは出来ません。トランプ大統領は、支持率、株価を鑑みながら、緊張と緩和を繰り返すことでしょう。習近平国家主席は、煮え切らない対応で、のらりくらりと上手に時間稼ぎをすると思います。
トランプ大統領は、2020年11月に大統領選が控えます。大統領選の年に、わざわざ経済を悪くする大統領などいないでしょう。今年のクリスマス商戦には個人消費が上向くように仕向けてくると思います。そして、株価を上げてくるでしょう。
短期的にはボラティリティの高い難しい相場が続くとは思いますが、年末から株価は上向き、さらに長期的に見れば株価は上がるのではないでしょうか。その根拠は、企業業績の予想が良いからです。
投資判断は、自己責任にてお願い致します。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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