おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●JA、信用金庫(組合)への出資のメリットとデメリット〜利回り6%の場合も〜

JA、信用金庫、信用組合を投資先として分析して、出資のメリットとデメリットを考察します。
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こんにちは、okeydon(おけいどん)です。



JA、信用金庫、信用組合は非上場ですが、出資することは可能です。そして、出資金に応じて、配当金が貰えます。配当利回りは、金融機関によりけりですが、1〜6%くらいです。上場株と同様に議決権はありますが、上場株とは異なり投資元本が変動(上下)することはありません。元本変動がないとはいえ、元本保証はありません。政府保証もありません。



出資する場合は、条件がいくつかあります。

各金融機関の窓口にて手続きすることになりますが、その金融機関の営業地域に住んでいる必要があります(住んでいなくとも勤務しているだけでも出資を受ける金融機関もあります。)。従いまして、金利がいいからと、縁もゆかりもない遠方のJA、信用金庫、信用組合に出資することは出来ません。営業地域外に引越す場合も、脱会(出資引き上げ)することになります。

出資する際には、口座開設が必須となります。配当金を受領するためです。



具体的に金融機関ごとに紹介しましょう。



◆JA
JAと一言で言っても、全国に地域毎の組織が相当数あります。そのひとつひとつが、ひとつの金融機関となります。今回、僕okeydonが訪れたJA●●のケースを紹介します。

・出資金:1口 1000円

・出資下限:10口(1万円)より出資可

・出資上限:農業者 50口(5万円)まで、農業者以外 30口(3万円)まで
※JAあいら では1000万円まで、JA福井市では250万円まで出資可です。出資上限はJAにより異なります。

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配当利回り 2.0%(決算により変動あり)
※JA愛知西では配当利回り5.0%、JA大阪南では2.5%でした。配当利回りはJAにより異なります。

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・脱会:事業年度末(3月31日)に出資金を返金。手続きの締め切りは、60日前の1月30日。従って、1月31日に脱会手続きをする場合、脱会できるのは、1年2ヶ月後になります。

・その他:出資者限定の金利上乗せ定期預金キャンペーンが年に数回あります。直近では、定期預金 1年もの 年率0.15%です。



◆信用金庫
僕okeydonの地元の●●信用金庫のケースを紹介します。

・出資金:1口 50円

・出資下限:200口(1万円)より出資可

・出資上限:2000口(10万円)まで

配当利回り 4.0%(決算により変動あり)

・脱会:事業年度末(3月31日)に出資金を返金。手続きの締め切りは、6ヶ月前の9月30日。従って、10月1日に手続きをする場合、出資金が戻るのは1年6ヶ月後になります。

・その他:出資することで、振込手数料の優遇あり、貸金庫の利用料金の優遇あり。



信用組合
僕okeydonの自宅から徒歩5分の●●信用組合のケースを紹介します。

・出資金:1口 1000円

・出資下限:1口(1000円)より出資可

・出資上限:特になし

配当利回り 1.0%(決算により変動あり)

・脱会:事業年度末(3月31日)後の総代会(6月下旬)の翌営業日以降に出資金を返金。手続きの締め切りは、約9ヶ月前の9月30日。従って、10月1日に脱会手続きをする場合、出資金が戻るのは、約1年9ヶ月後になります。

・その他:出資者限定の金利上乗せ定期預金キャンペーンが年に数回あります。直近では、定期預金 1年もの 年率0.40%です。


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言うまでもなく、出資上限、配当利回り、脱会規程など、JA各団体、信用金庫各団体、信用組合各団体により異なります。また、配当利回りは、決算状況により毎年 変動があります。



◆出資するメリット
・配当金が貰える。
・元本の変動がない。
・出資者限定の金利上乗せ定期預金キャンペーンがある(1千万円までは政府による元本保証あり)。
・信頼関係が醸成されて、融資が受けられる。



◆出資するデメリット
・出資金には元本保証、政府保証はありません。万が一、その金融機関が倒産すれば、出資金は返りません。
・出資上限が設けられている場合が多く、多額は出資できません。よって、配当金額が少額に留まります。
・その金融機関の営業地域内に住んでいる必要があり、選択肢が少ない。
・出資にも、出資の引き上げにも、金融機関の窓口まで出向いて、手続きすることが必要です。ネットで気軽に株の売買が可能な時代ですから、時代遅れとも思えます。
流動性が極めて低い。出資を引き上げる意思表示をしてから、出資金が返る迄に最大で1年9ヶ月掛かります。早くとも2ヶ月は要します。



◆まとめ
転勤がなく、引越す予定もなく、地域を愛した人生を送るつもりであれば、JA、信用金庫、信用組合への出資は有効な投資先になるかもしれません。元本の変動がなく、高利回りを享受できるからです。さらには、地域貢献や社会貢献にもなるでしょう。ただし、長期投資が前提になります。

その一方で、デメリットとして、流動性の低さは際立っています。出資の引き上げには、手続きしてから、早くても2ヶ月、遅くて1年9ヶ月掛かります。


メリットとデメリットを鑑みた結果、僕okeydonは、JA、信用金庫、信用組合への出資は見送ります。その理由は流動性が極めて低いからです。経営悪化の情報を掴んだとしても、出資金を引き上げるために、これだけの日数を要するのは致命的と言えます。



今日も何事にも適温でまいりましょう。



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