こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
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今日は、僕okeydonの投資先を紹介します。先月末に新規投資した、米国 PayPal/ペイパル(ティッカーコード:PYPL)です。
ペイパルは、フィンテックの波に乗る無配成長株(企業)です。オンライン決済サービスを提供する大手企業です。
ペイパルは、1998年に創業しました。2002年にeコマース大手企業「イーベイ」に買収されましたが、2015年7月にスピンオフ(分離、独立)して、ナスダックに再上場しています。本社は、カルフォルニア州シリコンバレーにあります。
ペイパルは、お金のやりとりをもっと自由に、もっと安全にすることを目指し、一貫してデジタル決済のイノベーションに努めてきたフィンテックカンパニーです。消費者や販売業者向けにデジタル決済用、モバイル決済用の技術プラットフォームを提供しています。モバイル、タブレット、パソコン、ウェアラブルなどあらゆるデバイスでアクセス可能です。
世界200カ国以上で、100以上の通貨に対応しており、利用人口は2億人以上と、グローバルに事業展開しています。売上の大半は、決済時の手数料収入です。国別売上高シェア(2018年実績)は、北米54%、英国11%、その他35%となっています。
決済高に占める 元の親会社であるイーベイの割合は、2019年1-3月期で、10%未満と依存度を下げています。オンライン小売業者を中心に、加盟店は2200万軒を数えます。
提供するサービスを具体的に紹介します。メインのサービスのとなるのは会社名と同じ「ペイパル」で、利用者(消費者)が事前登録したクレジットカードや銀行口座を用いてオンライン(ネット)で代金決済するものです。消費者は、売り手にクレジットカード番号を渡す(提示)する必要がなく、個人IDとパスワードのみで決済ができ、高い安全性と操作が簡単な利便性を両立しているのが特徴です。
「ペイパル」のほかに、個人間送金サービスの「Venmo/ヴェンモ」があります。アメリカの若者たちの間で流行っています。こちらも、使い方は簡単で、ヴェンモのアカウントを作成し、銀行情報を登録するだけ、非常にスピーディに送金が可能です。ヴェンモは現状赤字ですが、ユーザー数の増加(現在の利用者数は4000万人)を伴って、非常に伸びており、配車サービスの「ウーバー」での利用も可能なり、黒字化、収益化が期待されます。
その他、PayPal Credit、Braintree、Xoomなども有し、成長事業を複数保有しています。
2018年の決済処理件数は、99億件で前年比27%増です。なかでも、モバイル決済が成長して勢力を拡大しています。2019年1-3月期の決済額は1615億ドルで前年比25%増(為替変動調整済み)です。そのうち、モバイル決済比率は41%、前年比36%増です。
◆株価推移[単位:ドル]
(ペイパル社のホームページより引用)
2015年終値 36.20
2016年終値 39.47
2017年終値 73.62
2018年終値 84.09
2019年7月10日 119.64
再上場した2015年の終値は36.20ドル、2018年の終値は84.09ドルと、3年間で株価は2.32倍です。その7ヶ月後の2019年7月10日には、119.64ドルと、たったの7ヶ月間で株価は1.42倍に成長しています。
◆業績(売上高および当期純利益)[単位:百万ドル]
決算期 / 売上高 / 当期純利益
2017年12月期 13,094 / 2,318
2018年12月期 15,451 / 2,913
2019年12月期 17,983 / 3,523
2020年12月期 21,123 / 4,130
※2019年度以降は予想(大和証券資料より)
売上高、純利益ともに順調に伸びています。売上高は、前年比 2018年 18%増、2019年 16%増予想、2020年 17%増予想です。純利益は、前年比 2018年 26%増、2019年 21%増予想、2020年 17%増予想です。
◆四半期業績(売上高および当期純利益)[単位:百万ドル]
2018年1Q 3,685 / 511
2019年1Q 4,128 / 667
◆営業利益率
(ペイパル社のホームページより引用)
営業利益率は、年々 上昇傾向です。
◆1株利益(希薄化後)および配当金[単位:ドル]
決算期 / 1株利益 / 配当金
2016年12月期 1.15 / 0
2017年12月期 1.47 / 0
2018年12月期 1.71 / 0
2019年12月期 2.99 / 0
2020年12月期 3.52 / -
※2019年度以降は予想(ロイターより)
一株利益は順調に伸びています。2020年度は2018年度に比べ2倍以上です。たったの2年間でこれは頼もしいですね。
◆各種指標
・ROE
2016年12月期 9.8
2017年12月期 11.7
2018年12月期 13.1
・予想PER 40.15倍
・実績PBR 9.03倍
※2019年7月10日現在
◆まとめ
ペイパルは、フィンテック界では ある意味 老舗企業です。会社誕生のときから、フィンテックを手段としています。世界200カ国以上で100以上の通貨に対応してグローバルに浸透しており、この先 グローバルに各地で成長することが期待できます。
僕okeydonは、フィンテック関連投資先としてはVISAをメインに置いて(ポートフォリオ第1位)いますが 他に分散投資するという意味合い、アメリカの成長企業の「ど真ん中」に投資してみたいという思いから、ペイパルに投資しました。成長ストーリーに乗りました。株価が数年で5倍、10倍になるようなスター性のある銘柄もポートフォリオに入れてみたいという考えです。これは、ペイパルと同時に投資したサービスナウと同じ狙いです。
投資判断は自己責任にてお願い致します。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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