こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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ロシア情勢が投資先にどう影響するのか? 投資家としては気になるところです。
そんななか、オリックスが、迅速にIRをリリースしました。
リース業といえば、初めに、航空機リースが頭に浮かびます。各社、ロシアの航空会社に、直接リースしたり、子会社を通じてリースしたりしています。
オリックスも、ロシアの航空会社にリースしています。それが、どう決算に影響するのか? また、航空機リース以外では、ロシア・ウクライナ情勢からの影響はどうなのか?
3月9日に、オリックスは、「ロシア・ウクライナ情勢による当社グループへの影響について」と題して、次のようにIRリリースしています。
※主な部分を抜粋します。
1) 当社グループは、これら地域に拠点を持たず、従業員もおりません。
2) 当社グループでは航空機リース事業を展開しており、当社が30%出資するAvolon Holdings Limitedにおいて、2021年12月31日時点でロシア向けに14機ありましたが、現在 ロシア国内にあるのは10機(簿価約USD100mil、オリックス持分考慮後)です。これらの機体は保険に加入しています。
3) 航空機リース事業以外では、ファンドを通じた投資残高が約10億円あります。また、欧州 等にてRobecoを中心としたアセットマネジメント事業を展開しておりますが、直接的なエクスポージャーはありません。
4) 当社の連結子会社であった弥生株式会社の事業譲渡が、2022年3月1日に完了しました。本取引に伴い、2022年3月期第4四半期の連結決算において、子会社株式売却益 1,632 億円を計上する見込みです。
5)2022年3月期業績見通しおよび通期配当方針につきましては、現時点では変更ありません。
全文を読まれたい方は、こちらから↓↓↓
https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/pdf/220309_ORIXJ.pdf
要約します。
1)オリックスはロシアおよびウクライナに拠点はなく、従業員もいない。
2)航空機の簿価は118億円程度(1ドル118円換算)である。保険にも加入している。
3)航空機以外では、ファンドを通じて10億円程度投資しているが、直接的なリスクはない。
4)子会社「弥生」を3月1日に売却し、この売却益が1632億円(税引き前)となる予定。
5)2022年3月期事業見通しに変更なし。配当金も変更なし。
ということです。「弥生」の売却益が1632億円と莫大であり、ロシア・ウクライナ情勢からの影響はないのです。大袈裟に見ても、航空機リース118億円とそれ以外で10億円の合計128億円の減損が出る程度ですから(リリースを読む限りでは、そのリスクは極めて低いでしょう)、「弥生」売却益の方がはるかに大きく、影響は極めて軽微であるといえます。
こういう迅速で、分かりやすいIRリリースには、とても好感が持てますね。僕は、過去にオリックスのIR担当者様と、数度、お電話でお話をしたことがありますが、丁寧でした。株主還元も非常に良く、株主を大切にする姿勢が窺えます。
オリックスについては、第3四半期決算発表が非常にいい内容でしたので、通期決算ではサプライズ決算、更なる増配に期待が持てます。
詳しくは過去記事をご覧ください。
okeydon.hatenablog.com
この記事およびリンク先の記事は、記述時点においての僕okeydonの個人的な予想です。投資判断は自己責任にてお願いいたします。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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