こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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昨日の正午、日本郵船が2022年3月期の第1四半期決算を発表しました。
この記事では、日本郵船の決算分析と海運株の出口戦略について綴ります。
結論から申し上げますと、日本郵船は、大幅な増収増益、大幅な増配予想となっています。
少し詳しく説明しましょう。
◆第1四半期実績
(日本郵船、決算資料を引用。以下同様。)
第1四半期の売上高は、同年前期の361,170百万円から504,611百万円と39.7%の増収です。
同営業利益は、前年同期の8,947百万円から53,000百万円と5.92倍もの増益です。
同当期利益は、前年同期の11,684百万円から151,093百万円と12.9倍もの増益です。
同EPS(一株あたり利益)は、前年同期の69.21円から894.72円と12.93倍もの増益です。
第1四半期(4-6月期)の営業利益率は、前年同期の2.5%から10.5%に急改善しています。
非常に好調だったと言えます。
(NYKスーパーエコシップ2050)
◆通期予想
通期の売上予想を、従来の1兆8000億円から1兆8500億円に上方修正しました。
同当期利益を、3500億円から5000億円に上方修正しました。約1.43倍です。
◆配当予想
大幅な増収増益予想に伴って、大幅増配となります。
上期配当は従来計画の100円から200円へ2倍に増配、下期配当も従来計画の100円から500円へ5倍に増配の予想となりました。年間配当は700円(前年実績は200円)になります。
通期のEPS予想は2,960.37円ですから、配当性向は23.6%と余裕があります。過去数年の配当性向が20%台であり、配当方針として配当性向を25%と掲げていることから過度な期待は持てませんが、更なる増配や特別配当に少しだけ期待が持てます。
........................
(配当方針は配当性向25%との記述があります)
◆まとめ
これは、ピカピカの決算発表ということになります。
今回のこの増収増益は、グローバル物流が活発な荷動きをしていることによります。コンテナ船市況が好調であり、かつバルチック海運指数(ばら積み船の運賃市況を示すもの)も上昇しており、運賃が高騰しています。物量が増えて、運賃が上がると、増収増益となる訳です。
僕okeydonは、超長期で、日本郵船のホルダーです。とはいえ、数年前にこのような展開は予想がつかず、株価も配当も低迷していることから、保有株数の半数を損切りした苦い経験があります。
そんなこともあって、僕は海運株への投資には慎重姿勢です。海運業は景気に大幅な影響を受けます。景気が悪くなり物量が減ると、決算を直撃、株価も相当低迷し、大きな減配も経験してきました。そんな簡単なものではないのです。
従いまして、追加投資をすることはありません。ホールドして様子見、海運が低調になる気配があるとか、株価が上昇して配当利回りが落ち着いてきたところで、別の高配当株に乗り換えることも視野に入れています。
この盛況が、出口戦略を考えるきっかけになった、少し皮肉な展開とも言えます。とはいえ、もちろん喜んでいます。
投資判断は自己責任にてお願い致します。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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