こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
Follow @okeydon
7月25日、第101回全国高校野球選手権岩手大会決勝がありました。高校球児 史上最速となる163キロをマークした佐々木朗希(ろうき)投手がエースを務める大船渡が花巻東に敗れました。大船渡は1984年以来35年ぶりの甲子園出場を逃しました。この決勝でエース佐々木投手は登板しませんでした。賛否両論ありますが、監督のこの采配に、僕okeydonは賛同します。
僕okeydonは、かつてトッププロアスリートのサポートスタッフをしていました。五輪に出場するようなアスリートでした。そのサポートをするなか、いろいろなアスリートを間近で見てきましたが、そのなかには怪我に苦しむアスリートもおられました。怪我は選手生命を危うくするばかりか、後遺症が残って日常生活に影響することもあります。
そんな経験から思うことがあります。プロならともかく(それも限度があると思います。)、高校野球で怪我するリスクを負ってまで出場すべきではありません。投手本人は甲子園に出場するために怪我のリスクがあろうと投げたいと思うかもしれません。甲子園のために頑張ってきたという熱い気持ちがあるでしょう。しかしながら、高校生は未成年です。大人である監督としては、預かった子供達に、選手生命に影響するようなことのないよう、人としての人生に影響することのないよう、冷静に判断するのが役目です。従いまして、今回の監督の判断に、僕okeydonは賛同します。
ここで、話を労働者に向けてみましょう。労働者は各種労働法で守られています。たとえ、本人が良いと言ったとしても、無理をさせないように法律で決められているのです。働き方改革も進んで、2019年4月からは労働時間インターバル制度も努力義務となりました。この勤務時間インターバル制度とは、労働者に、終業時刻から翌日の始業時刻までの間に一定時間の休息を設定するものです。労働者が生活時間や睡眠時間を確保して、健康的な生活ができるよう設けられました。
話を戻します。高校野球でも、球児のために何らかのルールが必要ではないでしょうか。ここ数年で、タイブレーク制や休憩日の導入はありました。他に、球数制限が議論されています。しかしながら、まだ不充分だと思います。40度にも迫るような炎天下のもとで、連日 球技をするなど、普通に考えて異常だと思います。選手や観客が、熱中症で搬送されるような話も聞きます。そもそも、夏の甲子園大会そのものの在り方に、メスを入れるべきだと思います。高校球児には甲子園がブランド化されており、本人達の熱い気持ちは分かります。大人にも、いろんな利権が絡んでいそうな気がします。よって、なかなか簡単なことではないとは思いますが、広い視野で見ると、野球発展のためには甲子園大会の改革が必要な時期に来ている気がします。
最後に、これだけは強く思いますが、怪我を引き替えに優勝する姿や怪我を押してまで活躍する姿に感動したり、美談として報道するべきではありません。根性論は、度が過ぎると百害あって一利なしです。
今日も何事にも適温でまいりましょう。