おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●高齢者労働、日本と諸外国を比較して感じること

高齢者の就労比率を、日本と諸外国で比較してみました。その結果、日本は欧米に比べて相当高いことが分かりました。

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こんにちは、okeydon(おけいどん)です。


政府は高齢者雇用、就業継続を推進しています。人生100年時代を迎えるにあたり、年金を補うものとして高齢労働は自助努力のひとつとされています。


内閣官房人生100年時代構想推進室が2018年5月に発表した高齢者雇用参考資料によると、70歳以上でも労働したいという割合が、実に約66%にも及びます。3人に2人は高齢労働をするつもりという結果です。

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(同資料より、データ引用)


しかしながら、諸外国から見ると、日本ではどうして高齢者がこんなに労働しているのか不思議に見られています。諸外国では高齢労働の実態はどうなのでしょうか?


高齢者雇用参考資料で、高齢者就労比率の日本と諸外国の比較がされています。

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(同資料より、データ引用)


日本は、高齢者の就労比率が欧米諸国に比べて総じて高いことが分かります。日本の65〜69歳の就労比率は53%です。アメリカは36%、オーストラリアは31%、カナダは30%、イギリスは26%、ドイツは19%、イタリアは13%、フランスは8%です。フランス人からしたら、日本人はいったい何歳まで働くのかと見られていることになりそうです。

これデータを見て、日本の高齢者の就労比率は欧米諸国に比べて格段に高く、日本の高齢者は総じて元気な傾向と分析する人もいます。


もちろんそういう見方もできるとは思います。しかしながら、僕okeydonはそうではなく、欧米諸国は高齢になってもなお労働する必要がないくらいに資産形成が出来ているのだと思います。元気だから労働するのではなく、元気に老後生活を楽しむ経済的余裕があるのだと思います。逆に言えば、日本人にはそれがないという見方も出来ます。


日本人の自助努力の方法が高齢労働に向かう風潮に、僕okeydonは警鐘を鳴らします。なぜなら、労働は健康に依存したものだからです。健康が担保できないと、労働は難しくなります。


ここで、日本と欧米の金融資産に占める投資比率を見てみましょう。

日本銀行の資料より家計の金融資産構成(2019年3月末現在)が確認できます。

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(日本銀行調査統計局の資料を引用)


日本の投資比率(株、投資信託、債権の割合)は、15.2%です。アメリカは52.8%、ヨーロッパは29.9%です。アメリカは日本の約3.5倍で、資産の半分以上を投資に回しています。ヨーロッパは、日本の約2倍で資産の1/3ほどを投資に回しています。それに対して、日本は資産の15.2%しか投資に回していません。僕okeydonは、高齢労働の差がここを根源にしていると思います。


高齢労働を否定しているわけではありません。生き甲斐や社会貢献は大切なものです。日本文化では勤労は美徳だという評価があることも確かです。とはいえ、経済的に労働しなくてもいい状態にあっても労働するのと、経済的に労働せざるを得ないのとでは、大きく差があります。自助努力の方法を、高齢労働一択にするのではなく、欧米諸国のように投資とするのも一考の価値はあると思います。

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高齢労働は、健康を担保できなければ出来ません。元気なうちは、まさか自分が.....とは思いがちですが、人生何が起こるかわかりません。僕okeydonは、繁忙やストレスが響いて持病を患いました。そんなこと、夢にも思っていませんでした。若くから貯蓄、投資してきたことを本当に良かったと思います。高配当株からのキャッシュフローは来春のアーリーリタイアを安心なものにしてくれています。


日本と諸外国の高齢者の労働比率を見て、日本人の自助努力が高齢労働択一、それは言い過ぎとしても2人に1人は高齢労働をするというデータに、また政府が高齢者雇用、就業継続をさらに推進する姿勢に、本当にそれで大丈夫なのかと心配になります。


今日も何事にも適温でまいりましょう。


関連記事です。
日米欧の金融資産構成を比較、日本は投資比率が低い
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労働は健康に依存しています
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