こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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父がコロナ罹患によって、急に衰えました。嚥下の力が弱くなりました。つまり、飲み込めなくなったのです。
コロナは治りいったん退院したものの、あまり食べれない、あまり飲めないので、脱水症状・栄養不足に陥り、血尿も出て、再び入院しました。
点滴で、水分補給、栄養補給をして、当面の体調は維持できるまで回復しました。顔色も良くなりました。
そして、体力の回復で嚥下の力も多少戻り、ゼリー食であれば1000キロカロリー程度は食べれるようになりました。とはいえ、それではカロリーも栄養も足りないので、点滴は続いています。
先日、主治医から、私と母で、父の病状・体調の説明を受けました。
主治医「嚥下はいったん多少の回復が見られるものの、このまま嚥下が改善していくことはなく、衰えていくだろう。誤嚥性肺炎のリスクがある。胃ろうにより、誤嚥性肺炎のリスクは下がるが、延命治療の部類になる。現代の医療では必ずしも積極的にお勧めはしていない。ご本人から、意志表示を確認できる状態にもない。ご家族としてはどう考えられますか?」
私「2年ほど前、父がはっきり意志表示をできるときに、延命治療はして欲しいと言ってました。なので胃ろうをしてください。これは母とも話し合った結論です」
主治医「ご本人から、確認が取れているなら、胃ろうしましょう」
その後、母と私で、父に胃ろうについて説明しました。どこまで理解力があるのかは分かりませんが、あまり話せなくなっている父が「はい」と大きな声を出しました。
母と私は、父のその声を「生きたい」という強い意志だと認識しました。
・・・ということで、胃ろうの手術を受けることになりました。
(胃ろうとは、お腹から胃に管を通して、胃に直接栄養を送るものです)
父がまだそれほど衰えてない頃に、延命治療について確認していたことが、今になり役立ちました。
正直、当時、そんなことを確認するのは、とても言い出しにくかったです。難病が進行することを本人はどこまで理解しているのか分からず、延命治療について尋ねることが残酷にも思えていました。
しかし、聞きにくいことでも、先延ばしせずに、聞いておいて良かったです。これはこれで親孝行になっていると思います。
もし、あのとき、父に確認していなければ、父の意向に寄り添った判断ができませんでしたし、要ろう手術をするのか・しないのか、母と私とで相当重たい判断をしなければならないところでした。
本人の体調や台風の影響にもよりますが、週明けにも手術することになります。
まだ、飲み込む力が多少は残っているので、胃ろうを作ってからも、甘いものなど美味しいと感じるものは口から食べさせてあげたいと思います。
余談ではありますが...
胃ろう以外の延命措置についても母と考えを固めました。
父が辛い最期になるような延命措置はしないと決めました。たとえば、心臓が止まっているのに、無理に心臓マッサージをすることはしません。
この記事では、延命措置や胃ろうについて書きました。皆さまのご両親がご高齢になられたとき、要介護になられたとき、最期を迎えられようとしているときなどの参考になりますと幸いです。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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