こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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私、桶井 道の秘蔵株のひとつ、それは台湾セミコンダクター、TSMCといったほうが有名でしょうか。
日本政府が旗を振り、熊本に工場を誘致したことから、日本でも一気に有名になりましたね。投資家でなくとも知る会社になりました。
世界の優良企業に投資する私は、TSMCには2018年から投資しています。初めて投資したときは38ドルくらいだったと記憶しています。その後、何度も追加投資を重ねて、簿価は77ドルです。ここ数年、株価はさえずでしたが、ようやく100ドル以上に定着しています。やっと春を迎えました。
TSMCがどれだけ凄い会社なのか...
それを知ってもらうには、世界の時価総額ランキングを出すのが一番早いと思います。
世界の時価総額ランキングで12位です。つまり、上場企業として世界で12番目に大きな会社なのです。VISAより上、ウォルマートより上、ルイヴィトンより上、P&Gより上、ネスレより上なのです。ちなみに、日本のトップのトヨタは35位です。
何をしている会社なのか...
半導体の受託製造です。わかりやすく言えば、大手企業から「半導体を作ってください」とお願いされたら「わかりましたー」と受ける仕事ですね。
世界シェアの過半数を握っています。つまり世界No. 1です。価格決定権を握っているといえます。そして、シェアの過半を握ることができる理由は、半導体製造技術において世界トップだからです。半導体の微細化に長けています。
ファンダメンタルズにも触れましょう。
営業利益率 40%
10年平均でこの数字です。直近決算では42.6%です。製造業でこの数字は見事です!
増収率 3年平均で約17%
毎年売上高が17%程度伸びていることを意味します。
増益率 3年平均で約18%
毎年営業利益が18%程度伸びていることを意味します。
売上高や利益は言うことなしです! 増収増益で、EPSも成長しています。
半導体関連銘柄にはシリコンサイクルという独特の動きがあります。好況と不況が3〜4年程度の周期で入れ替わる特徴があるのです。それを乗り越えながら、業績成長しています。
ROE 28.7%
効率よく経営しています。
自己資本比率 62.5%
財務も良好です。
配当利回り 1.6%
見た目は低いですが増配しています。配当金は5年前に比べて、約1.4倍(現地通貨建て)です。
このように、事業としても、業績としても、申し分ない銘柄と思います。
が、この銘柄には大きな短所があります。それは...
台湾有事です。ウクライナ侵攻が始まったとき、台湾有事が想像されてから株価を下げ、低迷した経緯があります。長らくその重りが株価を押さえつけていました。
今は、シリコンサイクルから業界全体が上向きということもあり、株価を戻してきました。工場を海外に新設する動きもプラスなのでしょう。
AIにしても、自動運転にしても、スマートフォンにしても、従来ある家電や車にしても、そして国防にも、半導体は欠かせないものです。戦略物資です。需要は増えていきます。
需要が増えるから供給も増える。供給が増えるから売上高が増える。売上高が増えるから利益が増える。利益が増えるから株価が上がる。私はこのサイクルに乗りたいと思っています。
投資判断は自己責任にてお願いいたします。今日も何事にも適温でまいりましょう。
注目の関連書籍です。
『TSMC 世界を動かすヒミツ』(CCCメディアハウス)
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関連記事です。
少し古いですが、TSMC分析記事です。
okeydon.hatenablog.com
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