こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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SDGsは、投資のヒントになります。脱炭素社会も含まれます。
脱炭素社会とは、CO2、二酸化炭素を出さない社会ということです。地球の温暖化を食い止めるのが目的です。
2050年に達成することが世界の目標ですが、2030年に各国ごとに中間目標を設定しています。今は、その達成に向けて各国が動いています。
米国の2030年の中間目標は、2005年比で50%以上の削減です。
そのなかで、僕はモーダルシフトに注目しました。モーダルシフトとは、トラック等で行われている貨物輸送を鉄道や船舶へ転換することをいいます。二酸化炭素の排出量を削減することができます。
なかでも、鉄道貨物のポテンシャルに期待を寄せています。
この分析にあたり、米国の貨物輸送量の市場規模の行方を見ておく必要があります。簡単に言うと、この先、貨物量は増えるのか?減るのか?という見込みを確認する、ということですね。
投資にあたり、市場規模の将来性を確認することは、基本中の基本です。
米運輸省の予測によりますと、米国内の輸送貨物量は 、2020 年の 195 億トンから 2045年には252 億トンに達すると見込まれています。30%増の予想です。市場規模は成長することが分かりました。
市場規模が成長しても、鉄道貨物はどうなのか?トラック貨物、航空貨物、船舶貨物、パイプラインなどとの競争もあります。
米運輸省の予測によりますと、残念ながら、トラック貨物が一番伸びるようです。2020年、総貨物輸送のうち、3分の2をトラック貨物が占めました。2045年の予想でも、同様のシェアが予想されています。一気に、鉄道貨物へのシフトは進まない模様です。
では、鉄道貨物の、これまでの推移はどうなのか? この先は?
米国で、鉄道貨物は、トンマイルという数値で記録されます。トンマイルとは、何トンの貨物を何マイル運んだか、運んだ貨物の量輸送距離のことです。
鉄道貨物のトンマイルあたりの収益は、2017年に比べて2021年は6%増です。
より長期でも見ておきましょう。赤ラインがトンマイルですが、成長しています。
運賃はどうでしょうか。
1980〜2000年にかけて 約60%低下しましたが、2000〜2017 年にかけて約30%上昇しています。
これは、主要鉄道会社が過去には40社もありましたが、2000 年までに 7 社に統合されたことが要因です。また、そのうち4 社(西部2社、東部2社)が90%以上を管理しています。過当競争がなくなると運賃は安定しますから、過去のような価格下落は起こりにくいでしょう。
従いまして、鉄道貨物は2045年までに大幅なモーダルシフトが望めないものの、市場成長とともに貨物量は増加、運賃は安定と見られる、よって、安定成長と分析しました。
銘柄としては、ユニオン・パシフィック(UNP)およびカナディアン・ナショナル・レールウェイ(CNI)に注目しています。
両社の業績推移と株価チャートを確認しておきましょう。
ユニオン・パシフィック
業績推移
決算年度 売上高/営業利益/EPS [単位:百万ドル、EPSのみドル]
2017年 21240 / 8061 / 13.36
2018年 22832 / 8517 / 7.91
2019年 21708 / 8554 / 8.38
2020年 19533 / 7834 / 7.88
2021年 21804 / 9338 / 9.95
5年平均営業利益率:39.5%
株価チャート
カナディアン・ナショナル・レールウェイ
業績推移
決算年度 売上高/営業利益/EPS [単位:百万カナダドル、EPSのみカナダドル]
2017年 13401 / 5990 / 7.24
2018年 14321 / 5962 / 5.87
2019年 14917 / 6085 / 5.83
2020年 13819 / 5771 / 5.00
2021年 14477 / 6069 / 6.89
5年平均営業利益率:42.4%
株価チャート
ともに優秀ですね。特に、営業利益率の高さには驚きです。2022年の株価調整は、どの銘柄にも起きていることです。
僕okeydonは、ユニオン・パシフィックには投資済みですが、ポジションを増やすつもりです。カナディアン・ナショナル・レールウェイには新規投資する予定です。
投資判断は自己責任にてお願い致します。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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