こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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かねてより、秋からボランティア活動を始めた旨、ブログでもTwitterでも記述していました。が、何をしているのかは、公表していませんでした。
過日の週刊アエラにて初公開となりましたが、僕okeydonは、「子ども食堂」のボランティア活動を始めました。
この記事では、子ども食堂でボランティア活動することについて記述します。
◆子ども食堂とは
「子ども食堂」と、名前を聞いたことがあっても、中身はまだそこまで浸透していないかもしれませんね。子ども店長なるフレーズが以前にCMで浸透したこともあって、子どもさんが食堂を運営しているものと勘違いされることもあります。
「子ども食堂」とは、地域住民、NPOおよび自治体などが主体となり、無料または低価格で子どもたち及びその保護者に食事を提供するコミュニティのことです。
単に子どもたちへの食事提供の場としてだけではなく、勉強を教えたり、レクリエーションをしたりと、さまざまな工夫がされ、コミュニケーションの場ともなっています。
経済的な理由がある子どもだけではなく、帰りが遅い会社員の子どもたちが孤食になることなく皆んなで食事ができる、忙しくて家事をする時間のないご家族なども対象です。シングルマザーが、仕事で疲れ、子ども食堂に行けば家事せずに助かる、それも含まれます。
◆活動に至った経緯
僕は、サラリーマン時代から、FIRE後に、子ども食堂のボランティアをすることは考えの一つに入れていました。ここまで育ててくれた地域への恩返しの気持ち、また自身が独身で子供がいないことから、次世代育成になんらかの関わりが持ちたいとも思っていたのです。ただ、もう少し年齢がいってからのつもりでいました。
が、そんなことを言って先送りしていると、いつまで経っても行動に移せない。思っているだけでは、何もしないのと同じです。
難病を患った父の会社の代理として仕事をするのが9月末をもってほぼ終了し、今は残務だけです。10月からその分だけ余裕が生まれました。そんなことから、これがタイミングだと思ったのです。
思ったら即行動です。調べてみると、僕の周りでは活動が盛んで、徒歩10〜15分以内の距離に5つの子ども食堂があることが分かりました。そのうち、古くから活動している所はシステムやコミュニティが完成しているだろうから、新規のところに当たりました。
最終的に、飲食店のオーナーさんが立ち上げられたばかりの、子ども食堂を支援することにしました。
◆どんな活動をしているか
決まったら、即行動!
そのオーナーさんから、お話を聞くと、主体となって動いているメンバーは2人だけ。2人で、資金捻出から、食材や備品集めから、告知から、運営から全てを担われていることが分かりました。寄付食材もありますが、それだけでは賄えず自費で購入されていました。
僕は組織化が課題だと感じました。感じるだけではダメです。オーナーさんに、「まずは食材の提供体制を整えませんか?」とプッシュ型の提案をして、許可を取り、即行動!
それからたったの1週間で6名の賛同者が集まって下さいました。僕から勧誘したわけではなく、僕の話を聞いたり、そこから噂を聞いたりして、自発的に賛同して下さった皆さんです。
6名からお話を聞いて、僕も含めた7名で、それぞれの担当を決めました。
1)食材担当
メニューは、奇数月がシチュー、偶数月がカレーと決まっているので、食材ごとに担当者を決めました。米担当、ルー担当、野菜担当、肉担当、それぞれが自費で購入します。
2)備品担当
ボックスティッシュ、キッチンペーパー、ゴミ袋、アルコール消毒液などを購入します。
3)保管担当
食材担当者から食材、備品担当者から備品を預かるのが仕事です。
主催者の飲食店オーナーとしては、お店を1人で切り盛りされるので、営業中に、ひとり、またひとりと食材や備品を持参されても、対応に困るシーンがあるという課題がありました。
そこで、この保管担当を置きました。この方も、お店をされており、営業時間中に持参して貰ったら、いつでも受け取れるとのことで、立候補して下さいました。
4)運搬担当
集まった食材や備品を、子ども食堂の会場となる飲食店まで運ぶことが仕事です。
こうして、1週間で食材および備品の調達、保管、配達と流通網の組織化に成功しました。
5)フードドライブ
その後、さらには、この6名のうちのひとりが、地元のフードドライブの代表と繋がりがあって、ご紹介頂きました。フードドライブとは、家庭で余っている食べ物を持ち寄ってもらい、それらをまとめて地域の福祉団体や施設、子ども食堂などに寄贈する活動(団体)です。地元フードドライブの供給可能なものが、僕が支援する子ども食堂の需要とマッチして、ご支援いただくことになりました。これも、スピード感を持って決めました。
これにより、毎月食材も備品も完璧に揃います。他から食材寄付があればプラスαとして、より充実したものに出来ます。元から活動されるお二人は、告知担当、運営担当に注力できる環境が整ったように思います。もしも、まだ課題があれば、ひとつひとつ解決したいです。
僕の仕事は、この7名のまとめ役と食材を自費で購入して毎月届けることです。それとは別に年に数回するイベントにも協賛することにしました。12月はクリスマスですから、お菓子を1.1万円分購入して届けました。
◆なぜ行政への寄付ではなく活動なのか
子ども食堂の行政窓口は、地域の社会福祉協議会です。こちらに寄付をすることも可能ですし、それなら寄附金控除の対象になります。
それも立派な支援だと思いますが、僕は現場主義なんです。寄附金控除は必要ないので、自分の足で自分の手で、具体的にボランティア活動する道を選びました。
◆当面の活動と目標
僕も皆さんも寄付額は大きなものではありませんが、皆んなが集まることで少しずつ出し合って、毎月の運営費を賄うことが出来ました。活動としても、資金としても、1人が突出した行動をするのではなく、みんなで支え合い、組織化することで、持続可能なものになると、僕は思います。
もしも、引越しなど誰かがいなくなって活動できなくなるのではなく、誰かが抜けてもすぐに誰かがカバーできる、これが理想です。
しばらくは、このメンバーで活動して、しっかりと実績が出来たら、次は企業協賛を頂くことが僕の目標です。
そこまで出来たら、僕も存在感を薄めようと思います。それは手を抜くという意味ではなく、誰かが突出して目立つことなく、みんなで対等に支え合い、この活動を持続可能なものにする一環です。
◆現在の感想
まだ活動し始めたばかりですが、全く苦にならず、むしろ生き甲斐になっています。サラリーマンとして組織で働いたことが、活かせてもいるように思います。
また、こういうことを「好き」になれるのが僕の強みのように、自分では感じています。末永く支援していきたいです。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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