おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●「普通の会社員」が40歳から15年後に「サイドFIRE」する方法【既婚者編】

こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。


この記事は、僕okeydonが、夏以降に連続掲載頂いている、講談社ウェブメディア「マネー現代」のスピンアウト企画です。

この記事では、「普通の会社員」が40歳から15年後に「サイドFIRE」する方法【既婚者編】を記述します。マネー現代では、明日に、その【おひとり様編】を掲載いただきます。


【おひとり様編】をお読みになりたい方は、次のURLに明日の午前5時以降にアクセスいただけますと、ご覧いただけます。↓↓↓
gendai.ismedia.jp



また、この記事は、レイチェルさん企画「株クラAdvent Calendar 2021」にも参加しています。投資をテーマに、珠玉の1篇を株クラの25人がそれぞれ書き綴るという企画です。今日から始まるリレー企画ですが、レイチェルさんとは以前から親しくさせて頂いていることもあり、僭越ながら僕がトップバッターを飾らせて頂くことになりました。

明日以降の順番はこちらです↓↓↓
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企画詳細はこちらです↓↓↓
adventar.org



さて、2021年春以降、新聞、テレビ、雑誌、ネットニュースなどでFIREに関する記事が多くあります。個人もブログやSNSなどでFIREを情報発信しています。FIRE関連本も数多く出版されており、僕okeydonも宝島社より「今日からFIRE!おけいどん式 40代でも遅くない退職準備&資産形成術」を出版しました。日本版FIREムーブメントが来ていると言えるでしょう。


とはいえ、「FIREなんて若い人が目指す話でしょ?」「40歳からFIREを目標にするなんてとても無理!」など、諦めている30代後半以上の方が多くおられると思います。果たして、そうでしょうか?!

僕は、完全FIREではなくサイドFIREであれば、ハードルが下がると思います。お金に働いて貰うことを軸にして、ダウンシフトして非正規雇用で不足する分だけの収入を得るのです。

この記事では、既婚者である平均的な会社員が、40歳からサイドFIREを目指し始めて55歳で達成するシミュレーションをします。



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報道や個人ブログなどを見ていますと、30代後半から40代でFIREされている方がおられます。僕も2020年秋に47歳でFIREしました。僕の場合、22歳から会社員として働いていましたので、サラリーマン人生は25年間です。35歳でFIREならサラリーマン人生は13年間、40歳でFIREなら18年間です。

そこから考えますと、40歳からサイドFIREを目指すとしますと、13~18年後に達成で53~58歳となる計算になります。日本では65歳まで雇用延長して働くことがスタンダードモデルですから、50代でも年齢的に遅くはなくサイドFIREと言えると思います。20代に比べると40代では収入が多くなっているはずですから、不可能な話ではないと思います。


それでは、どのようにして実現するのか。老後資金を作るのか。労働+節約+貯蓄+投資の歯車を絶えず回し続けることです。いっときでも歯車を止めたり、歯車のどれかひとつでも欠けると不可能でしょう。普通に収入を得て、普通に消費して、投資をしないで、貯金だけで、普通にサイドFIREできる、そんな甘いものではありません。ただしい知識とただしい努力の継続が必要です。


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まず初めに「労働」からお話しましょう。会社では、どんな仕事も引き受けて残業代を稼ぎ、資格を取って資格手当を貰うなど、収入を伸ばしましょう。副業が可能であれば、終業後や週末にアルバイトをすることも選択肢です。55歳までの15年間だけと割り切ってください。在宅で稼ぐのも可能な時代です。ブログ、YouTubeせどりなどは、PC1台あれば可能です。私はブログからの収入が年間40万円程あります。


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次に「節約」と「貯蓄」について。節約のポイントは固定費です。固定費はいったん節約に成功すれば、延々と効果が続きます。対して、流動費は節約してもその場限りであり、ストレスを伴います。よって、もっぱら固定費に目を向けましょう。例えば、私が繰り返しお勧めするのは外出時のマイボトルの持参です。日々のラテマネーは、ペットボトル飲料や缶コーヒーおよび昼食時のドリンクで1日500円程度の出費になります。これを、マイボトルに置き換えると、月間15,000円の節約です。日々の支出は、こういう積み重ねで計算しましょう。節約したお金は貯蓄に回し、種銭が溜まれば投資しましょう。


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そして、「投資」です。ここが最も大切なところです。個別株、投資信託、不動産、仮想通貨などいろいろとあります。その中でも、私は、忙しいサラリーマンには、米国株投資信託が投資先としてベターな選択であるように思います。例えば、米国S&P500(ざっくり説明しますと、米国企業上位500社に分散投資できる投資信託です。)は、1990~2020年までの30年間でトータルリターンが平均で年率11%、この10年間では16%台でした。

このパフォーマンスは過去のものであり、将来も続く保証はありません。むしろ、パフォーマンスは下がると言われています。


よって、この記事では、年率11~16%ではなく、参考値として、年率5%でシミュレーションします(ただし、この5%も保証されるものではありません。)。

40歳で1,000万円(金融広報中央委員会のデータでは、令和2年の調査で、40代2人以上世帯の平均貯蓄額は1,012万円です。)の貯金があるとします。その半分、500万円を投資したとしましょう。残り半分500万円は貯金しておきます。

500万円を年率5%で運用しますと、次のようなシミュレーションになります。
5年後(45歳)638万円
10年後(50歳)814万円
15年後(55歳)1,039万円


また、これとは別に、40歳から毎月5万円(年間60万円)を積立投資したとしましょう。

毎月5万円を年率5%で積立投資しますと、次のようなシミュレーションになります。
5年後(45歳)340万円
10年後(50歳)776万円
15年後(55歳)1336万円


この2つの投資によって、55歳で2,375万円に、貯金が500万円ありますから、合計で2,875万円を資産形成できる計算となります。


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次に、退職金です。
55歳で早期退職した場合の退職金は1千万円半ばくらいでしょう。参考までに、厚生労働省 平成30年就労条件総合調査の結果では、大卒者の定年退職の退職金は勤続20年以上で平均1,983万円、勤続35年以上で平均2,173万円です。厳しめなシミュレーショとするため、奥様の退職金はないものとして話を進めます。


55歳で、約4,300万円強をもって、サイドFIREという訳です。


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ここで、住宅ローンの残債がある方は、一括で繰り上げ返済しましょう。

住宅に掛かる費用は、購入・賃貸、新築・中古、戸建て・集合住宅など住宅形式によります。ここはローンで購入であると想定しましょう。国土交通省 令和元年度 住宅市場動向調査によりますと、住宅ローンは1,500~3,000万円で、住宅購入の平均年齢は約40歳です。また、返済期間は35年が最も多いとされています。となりますと、35年ローンとして、55歳では、20年分の残債があることになります。よって、残債は860万~1,890万円くらいでしょうか。これを先ほどの、約4,300万円から支払う必要が有ります。そうすると、住宅ローン完済後の資産は、2,410万~3,440万円となります。


55歳以降、年金支給開始の65歳までは、この2,410万~3,440万円を運用しながら、不足分を労働で補うことになります。この額のうち、500万円は現金(預金)ですから、残り1,910万~2,940万円をS&P500投資信託にて運用することになります。年率5%成長としますと、額面にして年間95.5万~147万円取り崩しであれば、元本は減らないことになります。


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支出面を見ましょう。総務省の家計調査(令和2年分)によりますと、二人以上世帯の場合、平均的な支出は月額約28万円とされます。年間では336万円です。


月額28万円の支出というのは、全世代の平均値ですから、ほかに子供の学費を計算に入れる必要があるでしょう。40歳世代だと、お子さんの年齢は10歳くらい、小学校4年生ですね。あと12年分の教育費が必要です。

文部科学省「子供の学習費調査(平成30年度)」の結果から、教育費を計算します。公立小学校で32万円×2年(小学校4年生として残りは2年)=64万円、公立中学校で49万円×3年=147万円、公立高校で46万円×3年=138万円です。大学は公立私立で差が出ますが、平均し81万円×4年+入学金26万円=350 万円です。12年間の合計で約700万円です。年平均すると約58万円です。


よって、年間支出額は336万円+58万円=394万円です。


年間の収支を差し引きしてみましょう。
394万円-95.5万円=298.5万円
ないし、394万円-147万円=247万円


不足額は年間247万円~298.5万円、これを55歳~65歳まで労働で補うということです。月額では20.6万~24.9万円です。夫婦で2分割すれば、月額では10.3万~12.5万円となりますから非正規雇用で充分可能な額となります。


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65歳以降の計画もしておかねばなりません。公的年金はどうなるでしょうか。47歳でFIREした僕のケースが参考になると思いますが、20~22歳が国民年金、22~47歳が厚生年金、47~60歳が国民年金(付加年金あり)に加入で、ねんきんネットによりますと、65歳からの年金支給予定額は月額11万円程度です。僕の場合は、収入がサラリーマン平均に及んでおらず、また55歳まで働く訳ですから、僕より多くなり月額14万円程度にはなるのではないでしょうか。奥様は、出産するまでは共働き、その後は第3号被保険者(サラリーマンの妻など)だったとして、年金は月額7万円としましょう。夫婦合計では21万円となります。


平均的な支出は月額約28万円でしたから、年金では7万円不足します。これは先ほどのS&P500の運用益が年間で95.5万~147万円、月額にして8万~12.3万円有る訳ですから、生活費をカバーできることになります。これは、現金500万円とS&P500投資信託1,910万~2,940万円の元本を温存できての話です。要介護など「もしも」のときは、このお金を崩して対応するということになります。



いかがでしょうか。サイドFIREであれば、ハードルが下がるのではないでしょうか。この記事では、既婚者の平均的な会社員が40歳からサイドFIREを目指して、55歳で達成するというシミュレーションをしましたが、居住地区、住居形態、ライフスタイルなどご自身のご事情に合わせてシミュレーションしてみてください。


要点は、収入を増やす、節約する、投資する。投資先は、米国株S&P500投資信託で、複利運用するということです。


この記事では米国株投資信託をご紹介しましたが、あらゆる意思決定、最終判断はご自身の責任において行われますようお願い致します。ご自身の資産運用等において、損害が発生した場合、筆者は一切責任を負いません。ご了承ください。 


冒頭でもご紹介しました通り、この記事は「マネー現代」のスピンアウト企画です。【おひとり様編】をお読みになりたい方は、次のURL(マネー現代)に明日の午前5時以降にアクセスいただけますと、ご覧いただけます。

gendai.ismedia.jp



今日も何事にも適温でまいりましょう。




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