こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
Follow @okeydon
先日、講談社のマネー現代にて書いた「岸田NISA」に関するコラムが、多くの方に読まれました。Yahooニュースやスマートニュースにも転載され、そちらでも読まれました。相場が悪くて投資記事が読まれないなか、有難く思いますと同時に、「岸田NISA」が関心を集めていることを肌で感じております。
当該記事では、「岸田NISA」を利用して日本の高配当株に投資する話を主に記述しました。5年縛りがなくなることは大きいですね。5年を迎えて含み損で、損益通算ができないデメリットがなくなる訳ですから。そして、日本株なら完全非課税がメリットです。
それだけではなく、外国株でも国により完全非課税であること、米国株や外国リートなら外国で課税されるものの、投資妙味がある旨を後半で記述しました。
さらに、無配成長株、分配金を出さないタイプの投資信託、分配金がほぼ出ないタイプのETFへの投資も、多くのタイプの金融商品に恩恵があることにも触れました。
このブログでは、「岸田NISA」にて、
日本株、日本株に投資する投資信託、日本株に投資するETF、
米国株、米国株に投資する投資信託、米国株に投資するETF、
世界株、世界に投資する投資信託、世界株に投資するETF、
それぞれに投資する場合のメリットとデメリットを記述します。
1.日本への投資
【日本株】
○メリット
①完全に非課税
②大型株の高配当株が多数ある
③IRが日本語で読める
●デメリット
①配当金再投資で翌年の枠を使ってしまう
②投資時の銘柄分析や保有後のメンテナンスを要する
【日本株に投資する投資信託】
○メリット
①完全に非課税
②再投資がファンド内で行われて翌年の枠に影響なし
③投資時の銘柄分析も保有後のメンテナンスも不要
●デメリット
①いい銘柄がない(と思う)
②信託報酬が掛かる
【日本株に投資するETF】
○メリット
①完全に非課税
②投資時の銘柄分析も保有後のメンテナンスも不要
●デメリット
①いい銘柄がない(と思う)
②信託報酬が掛かる
③分配金(配当金)再投資で翌年の枠を使ってしまう
2.米国への投資
【米国株】
○メリット
①高成長が多い
②株主還元が良い
●デメリット
①米国で配当金に10%課税
②配当金再投資で翌年の枠を使ってしまう
③投資時の銘柄分析や保有後のメンテナンスを要する
④売買手数料が高い
⑤為替手数料が発生する
⑥IRが英語
【米国株に投資する投資信託】
○メリット
①高成長が多い
②株主還元が良い(銘柄が組み入れられている。以下、投資信託およびETFでは同様の意味)
③再投資がファンド内で行われて翌年の枠に影響なし
④投資時の銘柄分析も保有後のメンテナンスも不要
●デメリット
①米国で配当金に10%課税
②信託報酬が掛かる
【米国株に投資する東証ETF】
○メリット
①高成長が多い
②株主還元が良い
③投資時の銘柄分析も保有後のメンテナンスも不要
●デメリット
①米国で配当金に10%課税
②信託報酬が掛かる
③分配金(配当金)再投資で翌年の枠を使ってしまう
【米国株に投資する米国ETF】
○メリット
①高成長が多い
②株主還元が良い
③投資時の銘柄分析も保有後のメンテナンスも不要
④投資信託より優良な指数が豊富にある
●デメリット
①米国で分配金に10%課税
②経費(信託報酬)が掛かる
③分配金(配当金)再投資で翌年の枠を使ってしまう
④売買手数料が高い
⑤為替手数料が発生する
⑥ファクトシートが英語のみの場合がある
3.世界への投資
【世界(米国以外)株】
○メリット
①高成長(銘柄による)
②国により非課税
●デメリット
①国により配当金に課税あり
②配当金再投資で翌年の枠を使ってしまう
③投資時の銘柄分析や保有後のメンテナンスを要する
④売買手数料が高い
⑤為替手数料が発生する
⑥IRは英語の場合が多く、中にはその国の言葉のみの場合もあり
【世界株に投資する投資信託】
○メリット
①高成長(銘柄による)
②再投資がファンド内で行われて翌年の枠に影響なし
③投資時の銘柄分析も保有後のメンテナンスも不要
●デメリット
①各国で配当金に課税される(非課税の国もあり)
②信託報酬が掛かる
【世界株に投資する東証ETF】
○メリット
①高成長(銘柄による)
②投資時の銘柄分析も保有後のメンテナンスも不要
●デメリット
①各国で配当金に課税される(非課税の国あり)
②信託報酬が掛かる
③分配金(配当金)再投資で翌年の枠を使ってしまう
【世界株に投資する米国ETF】
○メリット
①高成長(銘柄による)
②投資時の銘柄分析も保有後のメンテナンスも不要
●デメリット
①各国で配当金に課税され(非課税の国あり)、米国でも10%課税あり
②経費(信託報酬)が掛かる
③分配金(配当金)再投資で翌年の枠を使ってしまう
④売買手数料が高い
⑤為替手数料が発生する
⑥ファクトシートが英語のみの場合がある
4.投資信託でも外国では課税されます
NISA口座(つみたてNISAでも同じく)で、外国株の投資信託に投資する場合、完全に非課税ではありません。ファンドから分配金が出ないタイプであれ、外国で配当金に課税されます(もちろん、100%日本株の投資信託であれば、完全非課税です)。
5.おけいどんの答え
僕の答えは、「岸田NISA」がスタートすれば、日本の高配当株を優先して、続いて、非課税国の高配当株や増配株およびリート、さらには、米国高配当株ETF、米国増配株ETF、米国リートなどに投資して、「永久機関」を構築する予定です。
関連記事(マネー現代)
「岸田NISA」は個人投資家にメリットしかない…高配当株投資で「永久機関」をつくる方法
gendai.media
投資判断は自己責任にてお願いいたします。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
ブログ村に参加しています。宜しければ応援クリックをお願い致します。