こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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あなたは、外国株投資をするときに、為替レートを意識されますか?
この記事では、外国株投資と為替レートの関係を記述します。
◆米国株の場合
僕okeydonは、米国株に関しては、為替レートをあまり意識しません。それは、株価が為替レートを超えるパフォーマンスを持つと期待できるからです。日米は先進国同士でもあり、近年の為替レートを鑑みても、為替が、株価成長を棄損するような、そこまでのボラタイルな動きをしないと思っています。
(チャート引用:世界経済のネタ帳。以下同様。)
多少気にするのは、円安ドル高のときには、成熟した高配当株ではなく、株価成長する銘柄への投資を優先します。後々、円高ドル安になったときに、円換算で含み損を抱えたくないからです。トータルリターンではプラスになっても、あまり気持ちの良いものではありません。
では、米国以外は?
為替レートをおおいに意識します。
◆豪州株の場合
例えば、先進国同士でも、豪州株投資においては、為替が物を言うとさえ思っています。豪州株には、高配当株はあるものの、成長株が見当たらないからというのも理由です。現状の1豪ドル=83円台では、投資を躊躇います。
現行の為替レートでは、成熟化して株価成長の見込めない高配当株や、REITへの投資には注意が必要です。為替を気にしなくてもいいような、日本から簡単にアクセスできる豪州の成長株はあるのでしょうか?
もっとも、高配当銘柄への超長期投資であれば、トータルリターンはプラスにはなるでしょうが、それでも、今の為替レートのタイミングでは、僕は敢えて手出しはしません。他にも投資する銘柄がいくらでもあるからです。
◆新興国株の場合
さらに、新興国株への投資のときは、かなり注意が必要です。必ず、過去の為替をチャートで確認します。
例えば、トルコやブラジルの企業は、米国市場にADR株が上場しています。配当利回りが7〜10%台など高利回りな銘柄もあります。
ところが、この利回りだけを見て飛びつくのは辞めましょう。もちろん、従来から申してますように銘柄分析をするという視点も大切です。ですが、その前に、為替レートを確認しましょう。
ここで、トルコリラとブラジルレアルの為替レートをチャートで見ましょう。
先にトルコリラから。
【対ドル為替レート】
【対円為替レート】
次に、ブラジルレアルです。
【対ドル為替レート】
【対円為替レート】
どれを見ても、ずーーーっと右肩下がりなのが分かります。ドル高(円高)通貨安になっているということです。それは、どういうことでしょうか?投資するとどう影響があるのでしょうか?
具体的に計算してみましょう。2018年に1ブラジルレアル=0.3ドルで投資したとします。それが、2021年に1ブラジルレアル=0.2ドルになりました。3年で、通貨の価値が3分の2になりました。これは、ドルベースで考えると、株価が3年で1.5倍になって初めてトントンということです。なかなか厳しいですね。
このように、特に、新興国投資するときは、為替レートに敏感になる必要があります。
僕okeydonは、数年前に、ブラジルのイタウウニバンコADR株(米国上場)に投資しました。ドル建ての株価はとても厳しいです。身をもって体験しています。少額ですのでいい勉強になりました。