おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●レバナスに1年前100万円投資していたら今いくら?

こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。


レバナス、一部で流行していますが(「一部で流行」という日本語が正しいのかは別にして)、もし1年前レバナスに100万円投資していたら、今いくらになったのでしょうか? データを元に検証します。


レバナスとは、「NASDAQ100指数」の2倍の値動きを目指すレバレッジ投資信託のことです。ハイリスクハイリターンの商品となります。


何がハイリスクなのか? 例示しましょう。

通常のNASDAQ100(レバレッジなし)の場合は、価格が10%下落しても、のちに11.1%上昇すれば、元の価格に戻ります。

100→(10%下落)→90→(11.1%上昇)→100

という計算です。


ところが、2倍にレバレッジを効かせたレバナスの場合は...

下落幅も上昇幅も2倍となりますので、下落は20%、上昇は22.2%となります。

ゆえに、
100→(20%下落)→80→(22.2%上昇)→97.76

元の価格には戻りません。



さらにより大きな上下動で試算すれば、より鮮明に見えてきます。

通常のNASDAQ100(レバレッジなし)の場合は、価格が20%下落しても、のちに25%上昇すれば、元の価格に戻ります。

100→(20%下落)→80→(25%上昇)→100

という計算です。


レバナスなら...

100→(40%下落)→60→(50%上昇)→90

元の価格には戻りません。10%の損失です。



このように、NASDAQ100は元に戻った相場なのに、レバナスは元に戻らないのです。レバナスでは、元に戻るにはより高い上昇率が必要になるわけです。


よって、レバナスは下落相場や揉み合う相場には弱い商品となります。


では、この厳しい相場で、レバナスに投資した場合、評価額はどのようになるのでしょうか?

仮に、1年前、レバナスに100万円投資したとしましょう。今、いったい、いくらになっているのでしょうか?


9月30日締めのデータを用います。

1年間の騰落率は次のとおり
・NASDAQ100 -24.3%
・レバナス -48.3%


ゆえに、1年前にNASDAQ100に100万円投資していたなら今頃は75.7万円になり、1年前にレバナスに投資していたなら今頃は51.7万円になりました。

レバナスはレバレッジが掛かっているため、非常に厳しい数字になりました。



僕はレバナスに投資しないとはいえ、資産形成を加速したい方のお気持ちは分かりますのでレバナスを完全に否定することはしません。とはいえ、投資するにしても「今」ではないと思います。

レバナスに投資するなら、(1)投資中級者以上が、(2)上昇相場で、(3)ポートフォリオの片隅にてサテライトで、するものでしょう。金融相場が理想だと思いますね。金融相場で順張りすれば、儲かる確率は上がるでしょう(僕はしませんが)。


僕の知る限りですが...
レバナス メインでFIREできたという話を聞いたことがありません。または、億り人でレバナスを数百万円〜数千万円以上持っているという話も聞いたことがありません。

資産形成の段階では、急がば回れ...投資は年月と複利を味方に付けるのが王道だと思います。当たり前ですが、資産を守る段階なら、レバレッジは不要です。



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投資判断は自己責任にてお願い致します。



今日も何事にも適温でまいりましょう。




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