こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
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国税庁「民間給与実態統計調査」から、勤務先企業での労働だけでは厳しい現実が見えて来ました。
「民間給与実態統計調査」とは、国税庁が毎年実施する、民間企業の年間給与の実態を表す統計資料です。年収100万円毎に区分して、労働者の年収分布状況を把握することが出来ます。
最新の2018年の民間給与実態統計調査の結果から、給与階級別構成比を見てみましょう。年間収入100万円毎の構成比が分かります。
(国税庁ホームページより引用)
より分かりやすくするために円グラフ化します。
年収400万円を満たさない構成比(ピンク、赤、緑部分)が高いことが分かります。
ワーキングプアの定義には幅がありますが、最もよく言われる年収200万円以下は21.8%にもなります。労働者の5人に1人以上がワーキングプアとなる計算です。また、年収300万円でもワーキングプアクラスと定義するケースもあり、そうなると実に労働者の37%もがワーキングプアということになります。驚くべき数字です。
逆に、年収500万円以上というのは、たったの30.9%に過ぎません。
この統計調査には、東証1部上場の有力企業も含めた数字です。勤務先で頑張り続ければ、きっといつか報われると信じるのは、無理がありそうですね。
参考に、この統計の、企業の従業員数別構成割合と企業の資本金別構成割合は次の通りです。
(いずれも国税庁ホームページより引用)
このように、この統計には、巨大企業が含まれているのです。
さらに、深堀りします。
企業の「従業員数別」および「資本金別」の給与階級別構成割合を見てみましょう。
(いずれも、国税庁ホームページより引用)
従業員数別 給与階級別構成割合
資本金別 給与階級別構成割合
この二つの表から分かることは、大きな企業ほど高収入の割合が高いということです。
さらに、従業員数別かつ年齢別の平均給与を見てみましょう。
(国税庁ホームページより引用)
一部抜粋すると、
[単位:千円]
従業員数 40〜44歳給与/45〜49歳給与
10人未満•••••••••3933 / 3979
100〜499人•••••4690 / 4896
1000〜4999人•••5391 / 5858
5000人以上••••••5654 / 5910
これから見えてくることは、年齢とともにしっかりと給与があがるのは、大きな企業に偏っているということです。
最後に、業種別でも見ておきましょう。
(国税庁ホームページより引用)
業種により収入差が顕著だと言えます。
このように、統計調査から見て、一部の大手優良企業を除き、勤務先の労働を頑張るだけでは厳しいのが現実と言えるのではないでしょうか。
人生のなかで、日々の生活のなかで、もっと分かりやすく表現しますと、「24時間」をポートフォリオに例えたとして、勤務先企業での労働にフルインベストすることは、果たして正しい人生と言えるのでしょうか?この統計調査の結果から、疑問を持たざるを得ません。
会社 11時間(45.83%)
通勤 3時間(12.5%)
生活 3時間(12.5%)
睡眠 7時間(29.17%)
会社+通勤=14時間(58.33%)と、起きている時間の殆どが労働関連で、あとは生活時間になりますから、週5日は勤務先にフルインベストになりますね。
僕okeydonは、やはり、つみたてNISAだけでも投資することで、この厳しい現実からの打開策になると思います。
ちなみに、「投資はギャンブルだ」「お金は汗水垂らして稼ぎなさい」という親の影響があるとは思いますが、親のその考え方は必ずしも時代の流れに合わせてアップデートされているとは言えない、ということを付け加えておきます。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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