おけいどんの適温生活と投資日記(セミリタイア、世界高配当株収集家)

おけいどん(桶井 道)がセミリタイア適温生活と投資について綴ります。現在は時短社員、2020年12月末にアーリーリタイア予定。投資(分散投資という名のもと世界の株を収集)、節約、節税、銀行との付き合い、親孝行、ホテル、スイーツ、サンカーなど。メディア掲載:日経マネー2020年1月号、日経新聞電子版2020年5/4号・5/6号。

●ファイサーブは34年連続EPS二桁成長の米フィンテック古株

こんにちは、okeydon(おけいどん)です。


今日は、米国フィンテック企業のファイサーブ(ティッカーコード:FISV)をご紹介します。僕okeydonが2020年1月に新規投資した銘柄です。


ファイサーブは、金融ITサービスを全般的に提供しており、アメリカに数多くあるフィンテック企業のなかでも古株です。EPS成長が、2019年まで34年連続2桁成長という好業績を背景に、株価は綺麗に右肩上がりです。


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◆ファイサーブとは
社名:Fiserv, Inc.(ファイサーブ)

本社:アメリカ、ウィスコンシン州

設立:1984年 

資本金:8,000,000ドル
日本円にして約8.7億円となります。
※2019年9月30日現在
※1ドル=108.45円(2020年2月3日レート)

上場市場:NASDAQ

上場年:1986年

ティッカーコード:FISV

時価総額:842億3200万ドル
※2020年2月4日現在

決算月:12月

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概略:企業名の由来は、ファイナンシャル・サービス(Financial Service)にあり、それを短縮して社名としています。

事業内容は、(1)クレジットカード決済、電子決済サービス、ネットバンキングシステムなどを提供するペイメント部門、(2)金融機関向けのソフトウェア、システム構築、コンサルティングなどを行なうフィナンシャル部門の2つで構成され、金融ITサービスを全般的に展開しています。


銀行などに会計処理等の金融サービスを提供しており、金融業界を中心に1.2万以上の顧客を有します。米国銀行におけるシェアの1/3を同社がおさえており寡占化しています。銀行は店舗数が減ってはいますが、オンラインバンクの普及により銀行口座数は増加傾向にあります。また、新興国には銀行口座を持たない人が多く、今後の普及余地があります。よって、それらからの手数料収入の伸びが期待できます。


そして、アメリカでは、キャッシュレス化が強烈に進んでいます。これも、ファイサーブにとって、成長エンジンになり得ます。寡占化×市場拡大=企業成長は容易に想像がつきますね。これはペイメント部門の手数料収入が伸びるだけではなく、銀行のシステム開発を手がけるファイナンシャル部門の売上、利益も伸ばすことも期待できます。

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◆安定した収益基盤
主な顧客は金融機関であり、売上高の約85%が複数年契約(3~5年契約)です。なおかつ、更新契約による手数料収入が大きく、安定した収益基盤となっています。



◆企業買収による事業拡大
企業買収により、事業ポートフォリオを拡大してきました。


・2007年 Check Free社買収
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この買収により、電子請求書支払いやインターネットバンキングを含む金融電子商取引サービスおよび製品のリーダーを手に入れました。


・2011年 Cash Edge社買収
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この買収により、個人間(P2P)決済の送金サービスを強化して、デジタル決済の推進をはかりました。


・2013年 Open Solutions社買収
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この買収により、リアルタイム口座処理プラットフォームを事業ポートフォリオに追加。DNAと呼ばれるシステムは、卓越した柔軟性と使いやすさを提供するために、最新のテクノロジーに基づいて構築されています。世界中のあらゆる規模または種類の金融機関のニーズに応えることができます。


・2019年 First Data社買収
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直近では、2019年7月に、ファーストデータ社を買収し、事業ポートフォリオがさらに拡大しました。クレジットカード決済や企業間決済にも参入しました。

この買収により、利益率が高まる見込みです。5年間で9億ドルのコスト削減と5億ドルの収益のシナジー効果、2022年までに40億ドルのフリーキャッシュフローの創出が予想されています。



◆驚異的なEPS成長
EPS成長は、実に、2019年まで34年連続で2桁成長と、驚異的な成長実績があります。これは後述する強烈な自社株買いが大きく貢献しています。



◆ブログ「アメリカ部」さんの分析
アメリカ部」さんが大変分かりやすく纏められています。

www.americabu.com



◆リスク
フィンテック他社が革命的な技術革新を起こせばシェアを奪われるリスクが全くないとは言い切れません。僕okeydonは、VISAをフィンテック企業のメイン投資先として、ほかにマスター、ペイパル、ファイサーブの合計4社に分散投資してリスクヘッジをしています。

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◆株価推移[単位:ドル]
株価123.89ドル(2020年2月4日現在)

【上場来チャート】
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(チャート引用:ファイサーブ ホームページより。以下同様。)

【10年チャート】
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【1年チャート】
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※ 2018年3月に、1対2の株式分割を実施しています。チャート反映済み。


チャートはいずれも右肩上がりです。上場来および10年チャートは大変美しいですね。1年チャートは調整しながらも、しっかりと上げています。



◆業績(売上高、営業利益、当期純利益、EPS、営業利益率)

決算年度 売上高 営業利益 当期純利益[単位:百万ドル]
2013年 4814 / 1061 / 648
2014年 5006 / 1210 / 754
2015年 5254 / 1311 / 712
2016年 5505 / 1445 / 930
2017年 5696 / 1532 / 1246
2018年 5823 / 1753 / 1187
2019年 10187 / 1609 / 914


決算年度 EPS[単位:ドル]
2015年 1.94
2016年 2.22
2017年 2.48
2018年 3.10
2019年 3.95
2020年会社予想 4.86〜5.02
株式分割反映済み


決算年度 営業利益率
2013年 22.04%
2014年 23.88%
2015年 24.95%
2016年 26.25%
2017年 26.72%
2018年 30.10%
2019年 15.79%


業績は2018年まではピカピカ、売上高、営業利益、営業利益率、当期純利益、EPSの全てが成長しています。文句のつけどころがありませんでした。

2019年決算には、買収したファーストデータ社の売上・利益が寄与していますが、営業利益、当期純利益、営業利益率は低下しています。しかしながら、EPSは二桁成長を維持しています。ここをどう評価するかですね。

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キャッシュフロー(フリーCF)[単位:百万ドル]
2012年 765
2013年 887
2014年 965
2015年 1006
2016年 1084
2017年 1223
2018年 1308
2019年 3287
※2019年にはファーストデータ社のフリーCFが加算


フリーキャッシュフローは順調に積み上がっています。



◆株主還元策(配当金、自社株買い)[単位:ドル]
配当履歴:なし

自社株買い:株主還元は自社株買いで行なっており、2008年からの10年間で、発行済み株式数はおよそ2/3にまで圧縮しています。これはVISAと同水準です。ただし、ファーストデータ社買収後の2年間は、債務返済を優先するために自社株買いを停止するとのことです。



◆予想配当利回り
配当履歴:なし



◆各種指標
予想ROE:13.47%
予想PER:56.06倍
※2020年2月4日現在

実績PBR:20.87倍
自己資本比率:23.31%
※2018年決算

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◆まとめ
2018年までのピカピカの業績および2019年までの自社株買いによる株価のコントロールは大いに評価できます。

直近の決算では、ファーストデータ社の買収によるシナジー効果は見えませんが、この先キャッシュレス化の流れは加速していき、今さら現金主義に戻るはずもなく、フィンテックの古株企業として、これからも活躍すると思われます。寡占化×市場拡大=企業成長という計算式から、株価成長が見えてきます。

僕okeydonは、高配当株をメインの投資先に置いてはいますが、一部アメリカの成長株にも投資しており、ポートフォリオの片隅に持っておいて良い銘柄だと判断して投資しました。2020年春以降に追加投資も予定しています。

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投資判断は自己責任にてお願いいたします。



今日も何事にも適温でまいりましょう。



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