おけいどんの適温生活と投資日記(FIRE生活、世界30ヵ国の増配株、ETF、リート投資)

アーリーリタイア ブロガー 桶井 道/おけいどんがFIRE生活と投資、介護(父は要介護5、母はがんサバイバー)について綴ります。投資歴25年、日米など30ヵ国の増配株、ETF、リート。【メディア掲載/コラム連載】多数、プロフィールに記載。【著書】 3冊(FIRE本、米国ETF投資本、新NISA活用本、Amazonにて桶井 道で検索して下さい)【仕事依頼について】問い合わせフォーム(「カテゴリー検索」から探せます)からお願いします

●アーリーリタイア前に心配していたことは現実には起きていない

こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。


2020年10月末にアーリーリタイアしてから約5ヶ月になりました。

アーリーリタイアする前に、ダウンシフトして時短社員となり、セミリタイアを挟みました。理由は、一気に完全リタイアして生活が変わることへのクッションを挟むためです。


現役時代は、時短社員のときも含めて、アーリーリタイアしてからの心配をあれこれして、不安に感じていました。


この記事では、アーリーリタイア前に不安視していたことと、アーリーリタイアしてから現実にはそれが起こっていないことについて実体験を綴ります。


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◆アーリーリタイア前に感じていた、アーリーリタイア後の不安とは

1 暇で仕方がない

2 所属がなく不安だ

3 承認欲求が満たせない

4 人間関係の変化についていけない

5 仕事しないことが寂しい

6 平日ぶらぶらする世間体

7 健康維持ができるか(運動不足)

8 資産が減ることへのメンタル

9 社会貢献の不足感

10 働くことが普通という日本人の感覚

11 リタイア後の生活が描けない


アーリーリタイア前に、感じていたことはこの辺りです。


◆ダウンシフトした、セミリタイア生活ではどうだったか

僕okeydonは、完全リタイアの前に、ダウンシフトして時短社員となり、セミリタイアを挟みました。

そのときの感情について、上述の項目に、ひとつずつコメントを付けていきます。


1 暇で仕方がない
短時間とはいえ会社で働いているのでその悩みはありませんでしたが、アーリーリタイア後にはそうならないかと不安視もありました。


2 所属がなく不安だ
1と同じくです。


3 承認欲求が満たせない
1と同じくです。


4 人間関係の変化についていけない
1と同じくです。


5 仕事しないことが寂しい
1と同じくです。


6 平日ぶらぶらする世間体
僕の勤務先は、1年365日稼働していて、平日に休みのことが多かったので、僕にはこの感覚は元からありません。


7 健康維持ができるか(運動不足)
セミリタイアしたら確実に運動不足になりました。自由な時間が少し増えたので、会社帰りに食べ歩きなどもしました。

結果、消費カロリーは減ったのに、摂取カロリーは増えて、中性脂肪値が異常値になりました。

ただ、これに関しては、後のアーリーリタイアトライアル期間に、適度な運動を取り入れて解決しました。セミリタイアがいい経験になりましたね。


8 資産が減ることへのメンタル
ダウンシフトにより収入は減りましたが、それなりに資産が築けていたのと、株式からの配当収入がありクッションになっていました。とはいえ、収入>支出の体制が盤石ではなく、多少の不安はありました。


9 社会貢献の不足感
1と同じくです。


10 働くことが普通という日本人の感覚
1と同じくです。


11 リタイア後の生活が描けない
アフターファイブを楽しむなど、自分の楽しみを作っていました。とはいえ、完全リタイアした後の生活に関しては描けてなかったです。



このように、セミリタイア時も、多くの項目で、アーリーリタイア後に関して不安視していました。

が、アーリーリタイアに踏み切ったのは、準備を万全にしようとしていたのでは、いつまで経ってもアーリーリタイアできないと思ったからです。


お金の問題は解決できているので、それ以外の悩みがでれば、とりあえずアーリーリタイアしてみて、それから解決すればいいじゃないか!また働きたくなれば、それはそれで有り!そう思ったのです。


また、完全リタイアの前に、ダウンシフトしてセミリタイアを挟んだのは正解だったと思っています。一気に変化するよりも、ワンクッション置いて変化幅を抑えたことで変化への順応がスムースに出来たように思います。


◆アーリーリタイア トライアル期間

時短社員期間を経て、2020年4月末に退職する予定でした。が、その10日ほど前に大どんでん返しが起こりました。

勤務先から引き止めに合い、僕の体調不良やコロナ禍もあるから、年内いっぱいお休みしながら、進退を考え直す期間を頂戴したのです。

そうして、僕のアーリーリタイア トライアル期間が始まりました。


では、実際に働かない生活をしてみて、どんな変化があったのでしょうか?


1 暇で仕方がない
勤務先を休み、働かなくなった一方で、父の事業を手伝い、家事も担い始めました。投資勉強も継続していました。ブログも継続していました。よって、毎日何かしらすることがあって、暇だと感じることは全くなかったです。新たな役割を自ら見つけることで解決しました。というより、問題にすらならなかったです。


2 所属がなく不安だ
勤務先を休み働かない生活でありながらも、勤務先には所属しているという、まさに適温でした。

しかしながら、それは8ヶ月限定のこと。退職後に所属がなくなることへの不安はありました。


3 承認欲求が満たせない
勤務先を休んでいましたから、仕事での承認欲求は満たせなくなりました。

とはいえ、父の事業を手伝って父から褒められたり、家事を担って母から労いの言葉があったり、Twitterで情報発信したことがフォロワーさんから参考になりましたとお礼を言われたり、別の世界で承認欲求を満たすことができました。

自ら動いたことで、問題解決できました。


4 人間関係の変化についていけない
勤務先の従業員との関係が一気に無くなりました。ところが、それに対して寂しさや不安はありませんでした。むしろ、心が穏やかな日々となりました。


5 仕事しないことが寂しい
時短社員でも最後に一花咲かせましたから、仕事はやり切った感の方が強かったです。体調不良もあったことから、むしろホッとしていました。


6 平日ぶらぶらする世間体
コロナ禍もあり毎日ほぼ家にいることになりましたが、やはりこれはあまり何とも思わなかったです。元から平日にお休みという職業柄が功を奏したと思います。


7 健康維持ができるか(運動不足)
セミリタイア期間に中性脂肪の悪化を経験したことは、返ってプラスに作用したように思います。

食生活を改善して、適度な(軽い)運動を取り入れました。中性脂肪は正常化できましたから、たっぷりある時間を健康管理にも使おうと思うようになりました。


8 資産が減ることへのメンタル
勤務先からの給料が途絶えました。まさに、アーリーリタイアトライアルです。

しかしながら、僕には、それなりの資産と配当収入がありました。

さらには、アーリーリタイアトライアル期間中に、AmazonアソシエイトGoogleアドセンスに合格して、ブログの収益化ができました(とは言え、最低賃金以下ですし、お金ありきとは考えておらず、情報発信が第一目的です)。

父の事業を手伝うことからの収入もありました(父が事業を続けている間だけという有限のものではありますが)。


やはり、労働以外からの収入があるというのは心強いですね。


9 社会貢献の不足感
詳細は後述しますが、Twitterやブログでの情報発信や新興国への投資で、社会貢献と考えました。企業での労働以外にも社会貢献の仕方はあるんじゃないかと模索しました。


10 働くことが普通という日本人の感覚
実際に、勤務先を長期でお休みして働かなくなっても、初めは何も感じませんでした。僕の場合は体調不良もあったからだと思います。

後々に、人生こうあるべき的な考え(人は働くべき)が頭をよぎって、悩ましく思うことはありました。ただ、これは、信頼する人から「あまり義務感や倫理観を背負わない方がいい。自分が何をしたいか?を考えて」というアドバイスをもらってから徐々に薄れました。


11 リタイア後の生活が描けない
実際に勤務先に行かなくなってみて、体調管理優先の生活が身体にも心にも優しく感じ、毎日適度にすることもあり、なんとかなる気がしてました。


アーリーリタイアトライアル期間に感じていたことはこの辺りです。

今から振り返るに、勤務先に所属しながら、長期でお休みをいただくという環境を整えていただいたことに感謝しています。僕は恵まれてましたね。


◆アーリーリタイアしてみて、どうだったか?

アーリーリタイア トライアル期間は2020年12月末まででしたが、それよりも早く10月末で退職しました。これをもって、アーリーリタイアを達成しました。


1 暇で仕方がない
投資勉強、執筆活動、ブログ、父の事業の手伝い、家事など、することはいくらでもあります。アーリーリタイアトライアル期間同様に、暇という感覚はありません。とはいえ、忙しい毎日というほどでもなく、まさに適温の加減を見つけ出せたと思います。自ら新たな役割を見つけたことが良かったです。


2 所属がなく不安だ
これは退職が決まった日がピークでした。Twitterでの人間関係、父の事業の手伝い、執筆活動などを通じた「所属」があります。

企業のようなはっきりとした形ではないにせよ、なんらかの繋がりや所属は感じています。


3 承認欲求が満たせない
父の事業を手伝うことで父から礼を言われたり、家事をすることで母から礼を言われたり、Twitterやブログで情報が役に立ったとお礼を言われたり、執筆活動をするなかで編集者さんから褒められたり、アーリーリタイアしたらしたで、評価してもらえるシーンはあります。


4 人間関係の変化についていけない
過去を振り返れば、幼稚園から小学校、小学校から中学校、中学校から高校、高校から大学、大学から社会人と、ライフステージが変わるたびに、人間関係は変わったものです。社会人からアーリーリタイアしても、馴染めています。勤務先の人とはそのほとんどが仕事での付き合いだったというのもあると思います。


5 仕事しないことが寂しい
1に綴りましたように、毎日することがあります。新たな仕事もしており、寂しさは皆無です。

もしも、また外で働きたくなったら、外で働いてもいいと思ってもいます。それは別にアーリーリタイアの失敗ではありません。やりたいことを自由に選べばいいと思います。


6 平日ぶらぶらする世間体
上述の通り、僕には元からこの感覚はありません。


7 健康維持ができるか(運動不足)
ここは自分を律する必要があります。食べたいものを食べたいだけ食べたり、全く運動しなかったり、そういう生活は自分をダメにしますね。

ウォーキングやサイクリング、筋トレなど適度な運動を取り入れるようにしています。また食生活にも気を付けています。

あと、歯磨きは頑張っています。これはアーリーリタイアしてから、唯一頑張っていることですね。


8 資産が減ることへのメンタル
アーリーリタイアトライアル期間から動いていましたが、資産が減らないように、株の配当金以外にも、収入のポートフォリオを組みました。

単行本の出版およびメディア取材からの報酬、さらに非公表案件からの収入も収入のポートフォリオに加わりました。

複数の収入源を作り、株高に依存しない体制も構築しました。収入>支出の体制作りは、アーリーリタイアの上でとても大切だと思います。


9 社会貢献の不足感
新興国への投資や執筆活動(単行本、メディア掲載、ブログ、Twitter)によるアウトプットで、社会貢献することを感じています。

具体的には、ベトナムの発電関連に投資しています。ファーライ火力発電とペトロベトナムガスです。そのほか、僕は世界16ヵ国と地域に投資しています。お金だけではなく、社会貢献を意識した投資先が複数あります。

Twitter、ブログ、メディア掲載、単行本など執筆活動によるアウトプットも、社会貢献になればいいなと考えています。これらは、お金ありきだけでは絶対に続きませんね。実際に、Twitterなどで感謝のリプライを頂戴して、僕の発信が人様の役に立ったと感じられるシーンが日々あり、逆に感謝しています。


10 働くことが普通という日本人の感覚
これは、なんとも感じませんね。遊ぶように働いていて、稼ぎもあるからでしょうか。働いてないこともないし、働いているわけでもない、そんな感じですね。

自分の価値観にそぐわないことはないので、それで良しとしています。他人の人生を歩んでいるわけではありませんから。



11 リタイア後の生活が描けない
リタイア後の生活、結果的にはなんとかなってます。毎日することはあります。

「リタイアしたらしたで、新たに評価してくださる人が現れますよ」と、アーリーリタイアの先輩から言われていましたが、実際にそういう展開になっています。

例えば、単行本の出版がそうですね。これは出版社からオファーがあってのものです。これも評価ですね。


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(ライフステージのシフトとともに人間がいつも悩むのいうのは、脳が現状維持バイアスと調整をしている証なのでしょう)


◆まとめ

資金面の問題解決さえできれば、その他はアーリーリタイアしたらしたで何とかなる、これが僕の結論ですね。もっとも、アーリーリタイア5ヶ月目の感想ですので、この先どうなるかは分かりません。


中には、アーリーリタイアして数年経過して、「また働きたくなった」「暇なので働くことにした」というアーリーリタイアの先輩からのお声もあります。


僕はそれはそれで有りだと思うんです。選択肢のある生き方、それがアーリーリタイアのいいところですよね。大事なのは英語で言うところのFIREのうちの「FI」です。「RE」は、『retire early』でも、『remain employed(労働を継続)』でも、自由に選択すればいいと思うのです。



◆関連記事
アーリーリタイアのためには複数の不労所得を。第5の収入源が稼働。
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今日も何事にも適温でまいりましょう。




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