こんにちは、okeydon(桶井 道/おけいどん)です。
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米国株は、いろいろ言われながらも株高がずっと継続しています。トランプ前政権でも、バイデン政権でも、好調です。
しかしながら、2019年までの株高と、2020年以降の株高では、同じ株高でも、その性質が異なることをご存知でしょうか?
この記事では、2019年までの相場と2020年以降の相場の違いと、投資銘柄選択の考え方について綴ります。
◆2019年までは業績相場
2019年までは、トランプ政権による法人税の減税効果によって、企業業績が上がり続けました。それに寄り添うように株価が上がりました。これを、「業績相場」と言います。
(トランプ減税の威力は大きかったですね。)
◆2020年以降は金融相場
それに対して、2020年以降は、新型コロナウィルスの影響から経済はボロボロになりました。それでも、株価は上がっています。それは、中央銀行の金融緩和によって、お金がジャブジャブとばら撒かれ、そのお金が株式市場に流れ込んで、その結果、株価が上がっています。これを、「金融相場」と言います。
◆株価が決まる基本
ここで、株の基本の計算式を出しましょう。
株価=EPS×PER
EPSとは、一株あたり利益です。
PERとは、簡単に言えば人気度です。少し詳しく、けど分かりやすく説明すれば、その会社の年間純利益の何倍まで株が買われているか示す数値です。日本株のPERの目安はおよそ15倍くらい、米国株では20倍くらいです。これは、年間純利益の15倍、もしくは20倍まで株が買われていることを意味します。
業績相場では、企業業績がいい、この式で言えば、EPSが高くなり株価が上がります。金融相場では、余ったお金が株式市場に流れ込み人気が高まる、PERが高くなり株価が上がります。
株価の上がり方としては、EPS成長によるものが理想となります。
◆この先の展望
金融相場は、いつまで続くのでしょうか?僕okeydonは、今の政府も中央銀行もマーケットフレンドリーですので、経済が回復するまでは金融緩和を継続して、なんとしても金融相場を継続すると思います。
新型コロナウィルスもワクチンが普及すれば終息に向かうでしょう。そうなると、自然と企業業績も上向きます。
そうなれば、金融緩和が終わって、株高は止まるのではないかとの意見も見受けられます。しかしながら、米連邦準備理事会(FRB)は少なくとも2023年末までゼロ金利政策を維持する方針を表明しました。「物価上昇率は当面は2%超を目指す。2%に到達するまで利上げを見送る。」と宣言しました。よって、適温相場の再来も期待できます。
このようにして、金融相場から業績相場、また適温相場に移行することが予想されます。分かりやすい例を出しますと、日本で言うアベノミクスが金融相場から業績相場にリレーすることに成功しましたね。これが全体感でしょう。
◆まとめ
では、個別に見るとどうでしょう?僕okeydonは、この経済状況であっても、業績を維持している企業、伸ばしている企業、かつアフターコロナでも業績が悪化しない企業、そういう銘柄を選択することが、投資に必要な目線だと思います。
金融相場でカラ元気なように見える銘柄もありますが、千里眼がないと、資金を焼かれるリスクがあるように感じます。「隣の芝は青い」とは言いますが、他人が儲けているからとハイリスクな銘柄に、何も考えず何も勉強せずに投資するのは辞めておきましょう。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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