こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
昨日、NTTドコモが第1四半期決算を発表しました。そのなかで、2020年度決算見込みも明らかにしました。
この記事では、NTTドコモの第1四半期決算の概略、2020年度決算見込み及び配当金、この先の期待について分析します。
◆第1四半期決算
コロナ禍のなか、減収ながらも増益を果たしました。それも、設備投資や経費を切り詰めてではなく、前向きな内容です。
事業毎に確認すると、通信事業は減収減益ながらも、非通信事業が増収増益を果たしました。多角化が功を奏しています。
(NTTドコモ決算資料より引用。以下同様。)
非通信事業とは、例えばdポイントはずいぶん身近になりましたね。次のとおり、利用者数も、利用ポイントも、増加しています。
非通信事業のうち、スマートライフ領域は、29%増益です。
スマートライフ領域のうち、金融決済サービスも好調です。
このように、非通信事業が育っています。
◆2020年度決算見込みおよび配当金
2020年度決算見込みは、減収増益となります。
減収要因は、通信サービス料の減少および新型コロナを原因とする国際ローミングの減少など。
増益要因は、非通信事業の増益、コストカットです。ひとつ安心したのは、設備投資を削減して利益を絞り出した訳ではないことです。
当期純利益ベースでも増益予想です。
配当金は増配を発表しました。2020年度配当は、5円増配の125円の予定です。コロナ禍にもかかわらず、増益に支えられての無理のない配当ですから評価に値します。
◆期待
目先は減収増益とはいえ、通信事業が減収減益と振るわないなか、非通信事業の成長がカバーしています。この先は5G事業が通信事業を成長させると期待しています。減収のなかでの増益というのは長続きせず、継続的な利益成長には増収材料が必要です。
次のように2020年も着々とサービスを開始しており、利用者が増加する予想です。5Gが本格的に稼働すれば利益を生むことを期待します。NTTドコモの成長には、本丸となる通信事業での増収増益が必要です。
◆まとめ
増益に基づく無理のない増配、累進配当、事業ポートフォリオ多角化の成功、非通信事業の成長などを評価します。それに加えて、今後は通信事業が5Gにより増収増益となることを期待します。NTTドコモの将来は、非通信事業の成長継続と通信事業の復活が鍵となるでしょう。
2年前にもありましたが、政府からの携帯電話通話料の値下げ圧力が再び燻っていることが懸念事項です。
僕okeydonは、NTTドコモはポートフォリオ上位ですが、この先も変わりなくホールドしていきます。
投資判断は自己責任にてお願い致します。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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