こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
Follow @okeydon
海上自衛隊が中東派遣されることになりました。具体的には、護衛艦1隻と哨戒機2機が派遣され、派遣規模は約260人とのことです。哨戒機は1/11に出発し、1/20にも活動を開始します。護衛艦は2/2に出航します。
このことに関して、野党やマスコミから反対の意見が一部で上がっています。
このように、危険な海域に自衛隊派遣することに対して、反対することは分からなくもないです。
しかしながら、日本の原油の海外依存度は99.7%であり、中東依存度は実に87%とされます。日本のエネルギー自給率は、たったの9.6%(2017年実績)に過ぎないのです。この数字を鑑みると、この現実を直視すると、中東で原油を積み日本に運ぶ自国のタンカーを護衛することは必須なのではないでしょうか。危険な海域を護衛もなく丸腰で運航させる方がよほど危険だと思うのです。
【エネルギー自給率推移】
【エネルギー源別の輸入先】
【化石燃料依存度】
(グラフ引用:資源エネルギー庁ホームページ)
それとも、原油を諦めて、原子力発電所を再びがんがん稼働させる選択をするのでしょうか?
それとも、石炭をがんがん燃やして、二酸化炭素をもくもく出す選択をするのでしょうか?
それとも、天然ガスの輸入を増やす選択をするのでしょうか?日本は、天然ガス(LNG)を約8,300万トン輸入する世界最大のLNG消費国ですが、さらにこれ以上増やすのですか?
「エネルギー輸入先多様化」および「エネルギー源多様化」がエネルギー安全保障には大切です。輸入先に偏りがあると、または特定のエネルギー源に依存しすぎていると、国際情勢に変化があった場合に、エネルギー供給が途絶するリスクが高まります。
では、エネルギー源の変更を諦めて、国をあげて相当な節電をするのでしょうか?寒い日に暖房を我慢できますか?暑い日に冷房を我慢できますか?冷蔵庫を止められますか?真っ暗ななかご飯を食べますか?スマホを置きますか?お風呂は1週間に1度でいいですか?
エネルギー源変更を諦め、大幅な節電も現実的ではない。であるから、原油タンカーの企業や船員は、お国のために丸腰で働かなければならないのでしょうか?
いやいや、同盟国のアメリカが結局は守ってくれるでしょう。そうでしょうか?かつてはアメリカも中東の原油に依存していました。いまもそんな時代なのならついでに守ってくれるかもしれません。ところが、今はアメリカ本土でシェールオイルが取れ、アメリカは原油輸出国に転じているのです。
いやいや、日本は中東各国と比較的友好関係にあるから、攻撃されないよ。大丈夫でしょ。そうでしょうか?時計をほんの少しだけ巻き戻してみましょう。安倍首相がイランを訪問中に、ホルムズ海峡付近で日本のタンカーが攻撃されたことは記憶に新しいと思います。結局、犯人は判らずじまいでした。
「海上自衛隊の中東派遣反対!」と、口で反対だけするのは簡単です。言うだけなら5秒あれば誰だって出来ます。では、どうやって日本のエネルギー安全保障を確保するのでしょうか。自国の船舶を自国で守る、エネルギー安全保障を担保するというのはごくごく自然な流れだと思います。
また、活動海域は、アメリカとイランが衝突するバグダッドから1500キロ以上離れており、安全確保の配慮もされています。そして、安倍首相が1/11~15の間にサウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーンの中東3カ国を歴訪して、緊迫した中東地域の緊張緩和を働きかけるべく外交努力もしています。アメリカ、イランともに、全面的な衝突は望んでいない模様でもあります。
そういうわけで、僕okeydonは、海上自衛隊の中東派遣を、「賛成」と言いづらいものの、「支持」します。
そして、多方面でご活躍してくださる自衛隊の皆様には心から感謝しています。
皆さんは、どう思いますか?
今日も何事にも適温でまいりましょう。
ブログ村に参加しています。宜しければ応援クリックをお願い致します。
1度のクリックでは画面がブログ村に移動しない場合があります。そのときは、2度クリックして頂けますと画面が移動して、投票が反映されます。ご協力よろしくお願い致します。
にほんブログ村