アメリカの世論調査によりますと、米大統領選は民主党候補が優勢の模様です。投資家は巻き返しを図るトランプ発言に警戒が必要でしょう。
こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
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今日は、アメリカ大統領選と投資環境のお話です。
米大統領選の民主党候補者の競争が盛んになってきています。名乗りを上げたのは実に26名です。多くの候補者がおりますが、少しずつ絞られてきています。民主党候補者の支持率の世論調査はもちろんですが、どの候補者ならば共和党のトランプ大統領に勝利できるかという世論調査も行われています。
◆民主党各候補者の支持率
各機関が世論調査を行なっていますが、「今日、もし民主党候補者を決める選挙があったとしたら、誰に投票するか」との問いかけに対して、次のような結果が出ました。
①米国エマーソン大学が7月30日に発表した世論調査結果では、次のようになっています(敬称略)。
バイデン 33%
サンダース 20%
ウォレン 14%
ハリス 11%
②米国モーニングコンサルト社が8月5日に発表した世論調査結果では、次のようになっています(敬称略)。
バイデン 33%
サンダース 19%
ウォレン 15%
ハリス 9%
ブッティジェッジ 6%
③米国キニプアク大学が8月6日に発表した世論調査結果では、次のようになっています(敬称略)。
バイデン 32%
ウォレン 21%
サンダース 14%
ハリス 7%
ブッティジェッジ 5%
いずれの世論調査でもバイデン候補が1位となり、2位以下を大きく突き放しています。数多くの候補者がおりますが、事実上はバイデン候補、サンダース候補、ウォレン候補のいずれかに絞られたと思います。
◆民主党各候補者とトランプ大統領の直接対決になった場合、どちらに投票するか
次に、「今日、もし大統領選があったとしたら、民主党各候補者とトランプ大統領のどちらに投票するか」との問いかけに対して、次のような結果が出ました。
①米国エマーソン大学が7月30日に発表した世論調査結果では、次のようになっています(敬称略)。
バイデン 51% 対 トランプ 49%
サンダース 51% 対 トランプ 49%
ウォレン 50% 対 トランプ 50%
ハリス 48% 対 トランプ 52%
ブッティジェッジ 対 トランプ 52%
②ウォールストリートジャーナル社が7月14日に発表した世論調査の結果では、次のようになっています(敬称略)。
バイデン 51% 対 トランプ 42%
サンダース 50% 対 トランプ 43%
ウォーレン 48% 対 トランプ 43%
ハリス 45% 対 トランプ 44%
このように、世論調査の結果では、現状はトランプ大統領が劣勢のようです。
◆トランプ大統領の巻き返し策に要警戒
トランプ発言により、米中貿易摩擦が再燃していますが、これはこの世論調査の結果を意識していると思います。そして、今は米議会が夏休みです。夏休みは9月1週目まで続きますので、特にその期間は議会の反発がないことから強気な発言がしやすいと思われます。
この先も、大統領選挙まで、世論調査の結果(支持率)と株価を鑑みながら、強気な発言とその緩和が繰り返されるでしょう。そして、それに呼応する形でファンドがAIによる自動売買によって相場を乱高下させることが見て取れます。特に、急落は今後もあるでしょう。しかしながら、トランプ大統領はこうした発言により押し目を作りながらも、株価を上げに行くと思います。
◆投資家としてすべきこと
この相場で、投資家としてすべきことは、とにかく狼狽しないことです。「また始まった」くらいに思っておくといいでしょう。そして、リスク許容度の中で投資することも大切です。さらには、出来るだけ米中貿易摩擦に影響されない銘柄を日ごろからリストアップしておき、NYダウが大きく下げたのちに株価が反転した場面で、買いを入れるのが有効でしょう。
投資はあなたの思い通りにはいきません。あなたの理想通りにはいきません。トランプ発言と上手に付き合っていきましょう。
投資判断は自己責任にてお願い致します。
今日も何事にも適温でまいりましょう。
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