こんにちは、okeydon(おけいどん)です。
株式投資をする上で、米中貿易摩擦とブレグジットからは目が離せません。先月から複数回 記事にしていますが、新たな動きもありますので、おさらいも含めて改めて記事にしようと思います。
◆米中貿易摩擦
米中貿易摩擦は、表面上は経済問題に見えますが、実はもっと根深いものです。これまで記事にしてきました通り、米中貿易摩擦は、アメリカの対中貿易赤字が表の問題、そして最先端技術の覇権争いが裏の問題です。つまり、表面の経済的側面と裏面の政治的側面の2面あります。
先に裏面の政治的側面から見ていきましょう。最近はっきりと表面化してきて、もう裏面とも言えなくなっています。アメリカ司法省は、ファーウェイと同社CFOを起訴しました。過去に、ZTEが辿った道を思い出すと、ファーウェイにも険しい未来が待っているのかもしれません。中国製造2025を睨み、最先端技術ではアメリカが絶対的なトップに立ち続けるという、アメリカの強い意志を感じます。
中国はこれに反発しています。カナダがアメリカの要請を受けファーウェイCFOを逮捕したことから、中国はカナダ人を拘束しました。政治的側面は、安全保障(国防)に関わる問題ですから、米中両国とも簡単に引くことはなく、解決には年単位で時間を要し、かなり長引きます。
他方、表面の経済的側面はどうか。こちらは株への影響度が高いので、投資家としてより注視する必要があります。政治的側面とは少し違った光景が見えてきています。米中ともに経済が弱含みしてきており、一時休戦するのではないかと思います。米中協議は続いていますが、昨日の報道によりますと、トランプ大統領は2月中に米中首脳会談はないと発言しています。しかしながら、これはいつもの「プレイ」で、おそらくそう遠くないうちにトランプ大統領と習近平国家主席によるトップ会談が行なわれ何らかの合意に至る可能性があると思います。
◆ブレグジット
次に、ブレグジットも株への影響度が高い事柄です。もしも合意なき離脱、いわゆるハードブレグジットになれば、後にブレグジットショックとも呼ばれそうな世界同時株安の危険性が高いです。
現実的には、合意を目指して、延長戦に入ると思います。ハードブレグジットは、イギリスにもユーロにも何らメリットがないことが分かっていますし、特にイギリスは物流が止まりモノが入って来なくなります。孤立します。よって、ハードブレグジットは99.99%ないでしょう。もしかしたら再度 国民投票を実施する可能性すら感じますし、それはなくとも延長戦では合意に至らず再延長戦だってあり得ると思います。
よって、ブレグジット問題は長期的目線では過度に心配する必要はないと思います。もちろん、短期的には、何か動きがあるたびに株価への影響があることは否めません。
投資家として、国際情勢にはしっかりと目を向けたいものです。
関連記事です。
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